日ごろから言っていることですが,「受験」はゴールでも目標でもありません。
「受験」や「進学」はめざす将来にたどり着くための1つの布石であり,自分の成長に必要なことは他にも山ほどあります。
とはいっても,やはり高2,高3生の生活の多くが受験対策に割かれてしまうのは致し方ありません。将来への布石でつまづくわけにはいかないからです。
では,将来を考え,自分の視野を広げることに全力を注げるのはいつなのか。
それは,中学生の時期。この時期には勉強のことばかり考えず,むしろいろいろな「遊び」に目を向けるほうが良かったりもするのです。
ここで言う「遊び」とは,ただ楽しんで時間が過ぎていくといった類のものではなく,自分にインプットのあるもののこと。
塾の行き帰りに船の科学館や日本科学未来館へ寄ってみる,お台場で評判の映画や舞台を観てみる,おもしろい建築物を探しに行く……なんてことも良いでしょう。
自分にプラスになりそうだと思えることなら,考えるきっかけを与えてくれそうだと思えることなら,「料金がかかるから」などとしり込みすることはありません。
もしかしたら,そこで得たことが後になって何億倍ものお金をあなたにもたらしてくれるかも知れないのですよ。なんちゃって。
……冗談ではなく,中学生のみなさんに必要なことは,自分に投資し視野を広げること。
様々な世界を垣間見るきっかけを探しながら,日々の生活を送りましょう。