「裸足の大学」から学べること<TED動画紹介>

8月も半ば。学校ー部活ー塾ー自宅の間を行き来する学期内と違ってその気になれば世界がぐんと広がる夏休み,特に中学生~高2諸君はいろんな挑戦ができているのではないでしょうか。自分のやりたいことが見つかった人,または「自分には果たして何ができるんだろう?」と逆に悩みを深めてしまっている人もいるかもしれませんね。

本日紹介するTED動画は,生活格差が日本と比べ物にならないほど大きなインドでのお話。
この国で最高レベルの教育を受けた青年が,それまで自分と縁のなかった貧しい村に降りて人々の生活を学び,大きな発見をします。それは読み書きもできない村の人々が,驚くほどの技術と頭脳を持っているということ。
彼は,政治家でも医者でも何にでもなれるという選択肢を捨てて村に「裸足の大学」を作ることを決心し,学生(=高等教育を受けていない人限定)がすでに持っている技術を活用しながら必要な知識を加え,他人の手を借りることなく様々な挑戦をしていきます。
そして「裸足の大学」創立から数十年が経った今,インドや周辺諸国の村には「ここが発展途上国!?」と思うような光景が実現している――。

人間の賢さは一面的に語れるものではないということ,1人で自分のアタマを使うだけでなく皆のアタマを効果的に使うことでずっと素晴らしい事が出来るということ,世界にはいくらでも可能性が転がっているということ……。「裸足の大学」創始者バンカー・ロイ氏の含蓄ある話は,様々なことを感じさせてくれます。