春一番とともに3月がやってきました。
新しい学年、新しい学校が、気づけばもう手の届きそうなところまで近づいてきていますね。
さて、今ここで、昨年4月の自分を思い出してみてください。約1年前に思い描いていた「こうしたいな」「こうなるといいな」は、どのくらい実現していますか?
3月は、新しい年度に向かう月であると同時に、これまでの1年を振り返る月でもあります。前を向き続けることも大切ですが、意味ある前進のためには、そして前進に推進力を得るためには、自分の轍を振り返って考える時間をつくることもとても大切です。
中学1年生だった自分は、中学2年生だった自分は、この1年で何をできたんだろう。足りなかったものがあるとすればそれは何だろう。
自分のしてきた事に対する「評価」と「反省」が、これからの自分をつくり、将来への可能性を広げもすれば狭めもするのです。
先生や親からの評価や叱責は、成長になくてはならない大きな糧です。ただしそれに100%甘えてしまうのではなく、折りにふれ自分で自分を省みることを忘れないで下さい。
いずれ将来、だれもが自立しなければなりません。しかし人間の精神は、20歳になったから、社会人になったからといっていきなり自立できるようにはできていません。義務教育のレールに乗っかっていると「自立」という言葉が遠くかなたに聞こえるかもしれませんが、レールは必ず切れます。その時に自分の足できちんと立てるようになっているためには、10代なかばの今のうちから、自分で考え、自分の行動に責任をもつという心がけが必要なのです。それにはまず「自分を知ること」=「反省すること」。
この3月を、「自分を知ろう月間」と位置づけてみてはいかがでしょうか。