攻玉社中学・高等学校に通うご家庭へ
「地に足のついた進学校」で、6年間の学習戦略をどう描くか
攻玉社中学・高等学校は、堅実な進学校として知られ、落ち着いた雰囲気と誠実な指導のもとで、6年間を通じて大学受験に向けた学力を着実に積み上げられる中高一貫校です。決して派手さはありませんが、指導方針や教育環境には確かな信頼感があります。
ただし、その「堅実さ」は「自主性が強く求められる」ことの裏返しでもあります。与えられた課題を淡々とこなすだけでは、攻玉社での6年間を最大限に活かすことはできません。自ら学び、理解し、戦略的に積み重ねていく力が問われる環境です。
数学教育の特徴と課題
攻玉社の数学では、数研出版の『体系数学』を中学段階から使用し、高校内容を見据えた先取り型のカリキュラムが組まれています。特に中2の冬以降には、啓林館の『サクシード』を用いて高校数学の内容に本格的に入ります。「関数」「図形」「場合の数」「証明」など抽象性の高い単元に早期から取り組むことで、論理的思考力が鍛えられます。
高校では、『フォーカスゴールド』や『青チャート』といった網羅系問題集が副教材として配布され、本格的な大学受験対策が始まります。これらの教材は高度ですが、学習管理が不十分だと、問題演習の量に頼りすぎて理解が追いつかないケースも少なくありません。
リープエンジンでは、進度や教材特性に応じた使いこなし方を個別に指導し、試験前の整理や定着を含めた演習戦略を確立することで、理解と成果の両立を図ります。
英語教育の特徴と対策
英語の授業では、Z会の『NEW TREASURE』シリーズを中学段階から使用し、高度な語彙力と文法力を体系的に学びます。英文構造の把握に重点を置いた指導に加え、文法プリント、音読、ディクテーションなどを通じて基礎力の定着が図られます。
高校では『Vision Quest』といった総合文法書が副教材となり、文法知識の網羅と体系化が一層進みます。さらに、長文読解や自由英作文といった記述・論述型の問題演習を通じて、大学受験に必要な実戦的な表現力も養われます。
しかし、こうした手厚い教材環境であっても、文法暗記や読解量に偏りすぎると、定期試験では得点できても英作文や記述問題では手が止まるといった課題が生じます。
リープエンジンでは、文法や構文の背景にある「意味のネットワーク」を重視し、定型文の解体・再構成や和文英訳を通じて、“理解できる”から“使える”への橋渡しを支援しています。
家庭学習の質が未来を決める
攻玉社では、「やるべきことは示すが、それをどう消化するかは生徒次第」というスタンスが貫かれています。この環境は、自立心が強い生徒には適していますが、学習の方向性や方法が定まらないまま時間を過ごしてしまう生徒も一定数見られます。
リープエンジンでは、学習計画の立て方、ノート整理の方法、復習のステップなど、学習の「型」となる技術を伝え、自走できる力を育てています。これは単なる補習ではなく、6年間を通じての学習戦略そのものです。
高校進学後に差がつく学習戦略
攻玉社では高校に進級するタイミングで、学習の「質」や「目的意識」によって明確な差が表れ始めます。推薦制度がほぼなく、大学受験は一般入試が基本であるため、高1の段階でどれだけの基礎学力を確立できているかが、受験結果に直結します。
リープエンジンでは、学校の授業をどう活かすか、外部教材や演習はいつ導入するかなど、受験までの全体設計を一人ひとりに合わせてサポートします。「いつ何をすべきか」が見えることで、迷いのない学習が実現します。
定期試験に見る図形のつまずきと支援
攻玉社の中学数学では、図形分野における補助線の活用や証明問題が頻出であり、思考力を要する出題が多く見られます。特に「平行線の性質」や「三角形の合同条件」といった定理の活用は、定期試験でも重要なテーマとされています(※カリキュラムおよび教材内容に基づく推察)。
こうした図形問題に対して、リープエンジンでは「言葉で再現する」トレーニングを重視しています。問題を解く際に「この図形の何が決まっていて、何を示したいのか」を言語化することで、構造理解が深まり、思考が止まらなくなる感覚を育てます。
攻玉社の6年間を、“見通しを持って”進ませてあげてください
攻玉社は、教材や課題、進路指導において手厚いサポートを行う学校ではありません。だからこそ、本人が学び方を確立できれば、非常に大きく成長できる環境でもあります。
その「学び方」を、早期の段階で技術として身につけられれば、攻玉社での6年間は知的な飛躍の土台となるでしょう。
リープエンジンは、攻玉社に通う生徒が学校を最大限に活かし、目標に向かって着実に前進するための伴走者でありたいと考えています。