早逝の天才に学ぶ「追い求め続ける人生」<TED動画紹介>

寒さが日々増してきています。いよいよ11月、季節は冬に向かって一直線です。

さて、これまで当ブログでは、さまざまな話題を通して中学生、高校生のみなさんが”将来の自分”を思い描くことの大切さをお伝えしてきました。
一方で、社会に出ていない学生のうちから人生の目標が定まっている人が、実は少数であることもここでお伝えしておきます。先の見えない学生時代を過ごしながら、結果的に世界で大きなことを成し遂げている人々がいることも。
人生は、全てが自分の思うように進んでいくわけではありません。また、想像を超える様々な出会いや偶然が人生の方向を決めることも多いのです。その出会いや偶然がタイムリーにはどんな意味を持つのかわからなくても、あとになって点と点が線となってつながり、何かを成し遂げる布石となっていたことがわかるのです。

ここまで読んで、「なんだ、結局なるようにしかならないのか。今から将来のビジョンを立てたってしょうがないな」と思った人がいるとしたら、その人は残念ながら見込み薄です。
将来、点と点を太い線へとつなげ、何かを成し遂げることができる人は、若いうちから常に「追い求め続けている人」だからです。たとえどこにつながるかはわからなくとも、自分のおかれた環境や出会いに常に意味を見出し、それらを糧としながら、一生添い遂げたいと思うほど「たまらなく好きなもの」を探し続ける。そして、「たまらなく好きなもの」が見つかったとき、それまで得てきたものが全て吸い上げられて「たまらなく好きなもの」を花開かせるのです。

今回ご紹介するTED動画のスピーカーは、iPhoneやマッキントッシュなどのアップル製品の生みの親、スティーブ・ジョブス。昨年、世界中の人々に惜しまれながら亡くなった彼が、2005年にスタンフォード大学(アメリカ)の卒業生に向けておこなった“伝説”とも呼ばれる名講演です。

・将来を信じて現在の日々を糧とすること。
・「たまらなく好きになれるもの」を探し続け、見つけたら絶対に離さないこと。
・限られた時間を無駄にせず、自分の人生を生きること。
これが、彼のスピーチの3つのテーマです。

「スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式辞」