<高3>穴埋め&リハーサル段階に進むべし

気温がぐっと下がってきていますね。涼しくなればなるほど、なんとなく追い立てられるプレッシャーが増すように感じているのが高3諸君ではないでしょうか。
秋深まれば冬が近づき、冬がくればいよいよ受験シーズン到来。
センター試験の出願も終え、早くもがけっぷちに立たされた気分でいる塾生もいそうです。
そんな塾生には、「まだまだ時間はたっぷりありますよ」と申し上げたいと思います。

ただし正確に言えば、試験科目を基礎から学び直す時間はありません。
では、何をするための時間があるのか?……「弱点克服」と「リハーサル」です。
絨毯爆撃的な詰め込み学習は、この夏で完了しました。頭にいれるべき内容には、もうひと通り触れてきたことになります。
今後のミッションは、大事なところにあいた穴をひとつひとつ埋めていくこと。
地道な作業ですが、目標の定めやすい、先の見えやすい作業でもあります。

この穴埋め作業において指標となる役割を果たしてくれるのが、全国模試です。
これまでは、”なんとなく”受けてきてしまっていた人も多いと思います。
しかし今後は、ひとつひとつの模試を、本番のつもりで受けてください。
そしてそこで解けなかった問題=「穴」の部分を、徹底的に補強すること。

受験にかぎらず、あらゆる装置や薬など、社会や人体にとって重要なものほど本格運用の前にはくり返し試運転や臨床試験などでチェックを行い、徹底的に問題点を洗い出して解決するという段階を踏みます。「一発勝負」で人体や社会を危険にさらすわけにはいかないからです。
入学試験が皆さんひとりひとりにとってどのくらい重要なものかを考えれば、模擬試験がリハーサルの場としていかに重要かも見えてくるはずです。
問題の解き方はもちろん、朝起きてから試験会場までの動き、心がまえなど、試験当日のつもりで模試を受けましょう。

穴の発見→克服、そしてリハーサル。今の段階からこれらを心がけていれば、入学試験本番にむけて、着々と準備が整ってゆくはずですよ。
そのための時間は、たっぷりあります。