夏の日照時間が長く秋への気温変化が激しかった今年は、紅葉が美しく色づくことが予想されています。楽しみですね。
さてこの秋には、「2020年東京オリンピック招致決定」という特大ニュースがありました。多くの塾生は、7年後の自分はいくつになっているだろう……と数えてみたのではないでしょうか。13歳の中学生は20歳に、17歳の高校生は24歳に。想像がつきましたか? 7年先というと、若い諸君にとっては雲をつかむような遠い話に感じられるかもしれませんね。
2020年東京オリンピックでの日本のメダル獲得数目標は金30個だそうです。(※ちなみに昨年のオリンピックでの獲得金メダルは7個)
このどえらい目標をめざす選手の核となるのは、まさに今の塾生諸君と同年代、13歳~18歳のアスリート達。
2020年のオリンピックがもしイスタンブールに決まっていたら、状況はずいぶん違っていたはずです。しかし、他のどこでもない、日本の首都東京でおこなわれるオリンピック。世界はもちろん、日本国内での注目度はここ半世紀でもずば抜けたものとなるでしょう。現在13歳~18歳のアスリート達は、早くも大きな期待とプレッシャーに包まれながら、戦いを始めています。
オリンピックの舞台に立つための7年間は、彼らにとって決して長すぎはしません。
まずは学校で1番になり、地域で1番になり、セレクションを突破してエリート教育のもとで力を伸ばし、国際大会での経験を積み、結果を出し、国の指定する強化選手に選ばれ、そこでも結果を出して、ようやくオリンピアンに選出される。全国の競技者のうちほんの数人ずつしか選ばれないのですから、出場選手の多くは東大入学よりもよほど狭き門をくぐることになります。
彼らは今、すでにピリピリするような緊張感のなかで7年後を目指して練習しています。
塾生の皆さん、彼らと自分とは、たとえ同年代でもまったく世界が違うと感じますか? 関係ないと思いますか? そう思う塾生は、もう一度始めから考え直すがよろしい。
オリンピックに出場することと勉強で身を立てることとの間には一見、確かに大きな隔たりがあるように感じられます。しかし確たる目標を持つこと、たゆまぬ努力を続けること、強い心を育むこと……スポーツでも勉強でも大切なことはこの3点。この先に、それぞれのゴールがあるのです。皆さんにとってのゴールはオリンピックを目指す同年代の選手たちよりももっと先にあるかもしれませんね。なにしろ、人それぞれです。
今後、テレビなどで同年代のアスリートの姿を目にすることが増えると思います。
その都度、自分を振り返って、自分の目標とはなんなのか、自分も彼らと同じくらい努力できているかを考えてみましょう。
そんな意味では、2020年に東京にオリンピックが来ることは、皆さん自身にとっても幸運なことかもしれませんね。