フェリス女学院中学校・高等学校に通うご家庭へ
“For Others”の学びを、得点力と探究力につなげる——6年間を「日々の積み上げ」と「復習設計」で支える
フェリス女学院中学校・高等学校は、横浜・山手にあるキリスト教主義の女子校です。
教育モットーである 「For Others」 を土台に、知識を詰め込むのではなく、学びを深め、領域を越えて広げ、自分の力で考え続ける姿勢を大切にしています。
授業の中でも、実験・観察・レポート・小論文・プレゼン・ディスカッションなど「アウトプット」が多く、学力を“使える形”に変える設計がはっきりしています。
その一方で、学びの密度が高い学校ほど、成績を安定して伸ばすには、「授業で理解した内容を、家庭学習で回し切る仕組み」が不可欠です。
ここでは、とくに相談の多い数学・英語を中心に、フェリスの学習ポイントを整理します。
フェリスの数学カリキュラムとつまずきやすいポイント
“説明できる理解”が前提。途中式・根拠が曖昧だと点が伸びない
フェリスの数学は早い段階から「考え方を筋道立てて示す」ことを重視しやすいタイプです。
また、中学前半では 計算系(代数)/図形(幾何) を意識して土台を作る流れが見えやすく、そこでの穴が中3〜高1以降の伸びを左右します。
つまり、“分かったつもり”を放置すると、後から取り返すコストが跳ね上がる構造です。
数学でよくあるつまずき
- 解法は見たことがあるのに、条件整理や方針決定で手が止まる(「何から書くか」が定まらない)
- ノートが板書の記録になり、復習時に「要点」「典型」「ミスの型」が見えない
- テスト前に“全部やる”発想になり、結局「解き直し」が不足して得点が安定しない
リープエンジンでのサポート(数学)
- 学校の進度に合わせて、「次のテストで点になる順」に教材・プリント・ノートを整理(やる順番を固定)
- 「典型解法/条件の落とし穴/計算ミスの型」を1枚に集約する“復習ファイル”設計(見返す場所を1つに)
- 週ごとの計画→実行→修正を固定化し、テスト2週間前に“主要範囲1周”が終わる運用へ
英語教育の特徴と対策
授業時数が多く、少人数で鍛える——「読む」だけでなく“音・型・運用”まで求められる
フェリスの英語は中学で授業時数が多く、さらに少人数で丁寧に回す設計です。
初期段階から、フォニックスや発音記号など「音の土台」を作り、音読・シャドーイング・多読を通して“英語を英語として処理する回路”を育てていきます。
ここがフェリス英語の強さですが、同時に、家庭学習で音の訓練が抜けると伸びが鈍るポイントでもあります。
英語でよくあるつまずき
- 「訳は分かる」で止まり、音読・シャドーイングが習慣化しない(“読めるけど解けない”に寄る)
- 単語を“意味だけ”で覚え、発音・アクセント・品詞感覚が育たず、英作文で崩れる
- 復習が「赤ペン確認」になり、本文の構造(SVOC/修飾関係)まで戻れていない
リープエンジンでのサポート(英語)
- 本文をチャンク(意味のかたまり)で区切り、音読 → 構文 → 要約までを1セット化(“授業を受けっぱなし”にしない)
- 単語は「発音・品詞・コロケーション」を含めて覚え、英作文・和文英訳の失点を減らす
- 英作文は、主張→理由→具体→まとめの段落テンプレートで継続添削し、書く力を“型”として定着
フェリスの定期テストと、6年間を見通した学習計画
アウトプットが多い学校ほど、家庭側は「復習が自動で回る仕組み」を先に作る
フェリスの学びは、広い教養(liberal arts)的な土台を大切にしつつ、高校では興味と進路に応じて履修を組み合わせる色が強くなります。
この環境で成績を安定させるコツは、気合いではなく「毎週の復習が回る形」を先に作ること。
提出物・小テスト・発表準備が重なる時期ほど、学習が“散らかる”と失速します。
定期テストに向けた進め方の一例
- 2週間前:学校範囲を1周(数学は例題→基本→頻出/英語は本文の音読・構文・小テスト範囲を優先)
- 1週間前:間違いだけを集約し、“失点源つぶし”に集中(やり直しの基準を固定)
- 直前:ミスの型(計算・符号・条件落ち/語順・時制・語法)だけを最終確認
フェリスの6年間を、推薦・一般入試までつながる学びに
フェリスの良さは、「深く学ぶ」「広く学ぶ」を、他者のために活かすという価値観の中で育てる点にあります。
だからこそ大切なのは、学校の良さを削らずに、勉強を仕組み化すること。
リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、フェリスの授業設計(少人数英語・音の訓練・アウトプットの多さ・高2以降の柔軟な履修)を前提に、
「学校の学びをそのまま得点力に変える復習設計」を一緒に整えます。
必要なところだけ、粒度高く伴走します。