「本気」の模擬試験にむけて

1学期の間は模擬試験というと「試験の時間に慣れる」という要素が強かったと思います。どうしても学習範囲が追いついていなかったり,問題を解く力も足りない状態なので,学力のチェックとしての機能はあまり果たしていなかったのではないでしょうか。しかし,2学期に入れば話は変わります。夏までに勉強してきた内容や今勉強している内容をどれくらい「使える状態にしているか」を確認することが目標になるからです。

当塾では,そろそろ「本気の模擬試験」の準備にとりかかっています。皆さんの心の準備のほうはいかがですか?

具体的に言うと,「試験当日を想定」した心構えで模試を受験すること。大問のどこから解き始めて,何分くらいかけて解くのかというシミュレーションをしておいて,そのとおり解いていくということです。また,試験である以上,「わざと解けなくしているイジワルな問題」は存在します。そういう問題に出会った時に,次の動きもとれるようなシミュレーションも模試で行うのです。

何度も言いますが,当日の流れでなんとかなるさ,という考えは危険。今から脅かしておくと,試験当日は皆さんが現在想像している以上に精神的に緊張した状態になる可能性がおおいにあります。そうすると,「普段通りに」自分の力を発揮することが難しくなる。そういう時に備えて,「自分の動き」を決めておく必要があるのです。もちろん当日にいきなりわけのわからない問題に出くわす可能性もありますが,できるかぎり,自分の解きやすいパターンを作っておくべきです。そのためにも模試で練習して,失敗するなり成功するなりの経験を積んでいくのです。

模試が終わったあとは,自分の動き方に問題はなかったかという視点で復習し,それぞれの問題について学力的に何が足りないのかをしっかり分析。模試を受験した日から3日以内には復習を完了させることが理想です。よくありがちな「試験の受けっぱなし」はもったいないの一言。模試での学力アップは,ここにかかっています!