季節や状況の変化に対応できるアタマと体を育てよう

梅雨入り宣言からたちまちピカーン晴れ続きの今日このごろ。もう真夏に入ってしまったかのような雰囲気ですね。

みなさん。いきなりの暑さに、ダラーっとしていませんか。
4月初めのフレッシュなやる気と行動力を今も維持できている塾生は、大いによろしい。
季節の変化に惑わされることなくきちんと自己管理ができている証拠です。
でも季節の変化に惑わされてなんとなくダラーっとしてしまっている人も少なくないようですね。

そもそも自然の一部として生きる我々人間は、自然界の変化に多かれ少なかれ影響を受けるものです。気温の上昇にともなって、毛穴が開いて体内の熱を放出し、体力の消耗を防ぐために体の動きがのろくなる。これは生物の生存本能によるものであり、我々もサバンナの動物も同じです。ですが、サバンナの動物は暑いからといってダラーっとしているばかりでは餌がとれずに死んでしまいます。そこで種によって、短時間限定でとても速く走る機能を身につけたり、夜行性になったりと、長い時間をかけてうまく生きるのに適した進化をとげてきたのです。

我々人間はどうでしょうか? 長い時間をかけて進化させてきたもの……そう、頭脳ですね。
人間はその頭脳を駆使し、暑い夏や寒い冬を乗り切るために文明の利器を開発し、使いこなしています。それによってこの産業社会で、春夏秋冬を通して一定の生産性を維持することができているのです。今では、暑さ寒さの調節といった生産性維持のための工夫はシステム化され、各自が意識しなくても都市じゅうでいわゆる「適温」が保たれる時代となっています。
ただし、誰かにとっての「適温」がみんなにとっても「適温」となるほど人間は単純にできてはいません。人間は普段それぞれに違う服を身につけていますし、その時の体調や動き方によって感じる「適温」は違います。
システム化に頼らず、自分の頭脳をきちんと使って調節を行える人が、環境の変化にも対応しながら自分自身の生産性をきちんと維持できる人です。
そしてそんな人は、環境だけでなく、自分の体調や心の変化、周囲の状況の変化にも敏感に気づき、対応できる柔軟な頭脳が育っている人でもあります。
リープエンジンの塾生ならわかっていると思いますが、志望校まで一直線に受かりたいからといって、頭脳は勉強にだけ使っていればよいというものではない。アンテナを全開にし、自分にとって意味のある信号を受け取り、自分がよりよく生きられるよう対応していく。この連続によって脳みそのシワがどんどん増えていくのです。
もちろん、勉強には励みましょう。でも同時に、様々な環境や状況から学び、よりよく生きるためのアタマも育てて欲しいのです。そしてそんなアタマが、志望校合格のための勉強がとても得意なアタマでもあるのです。