巣鴨​中学校・​高等学校

「英才早教育」と、​やり抜く​行事の​学校――巣鴨の​6年間の​形

巣鴨中学校・巣鴨高等学校は、東京都豊島区上池袋にある男子校です。100年を超える歴史を持つ伝統校でありながら、海外研修・留学の仕組みを厚く備え、国際教育に力を入れている学校です。教育の根には「硬教育」と呼ばれる努力主義――あえて負荷をかけ、やり抜く経験で人を育てる考え方――があります。5月には深夜から翌朝にかけて約20〜35km(学年により異なる)の山道を歩き通す「大菩薩峠越え強歩大会」、巣園流水泳学校、剣道・柔道の早朝寒稽古といった伝統行事が続く一方、英国名門校の教員と共同企画した研修など10種を数える海外プログラムを持つ――「体でやり抜く伝統」と「最先端の国際教育」が同居しているのが、この学校の輪郭です。

学習面の設計は、はっきりした先取り型です。中高一貫の「英才早教育」に基づく独自の教育課程を組み、英語・数学・国語は中2までに中学課程のほとんどを終えます。授業は3学期制で、平日は50分×6時限(登校8時00分・下校18時00分、冬は17時30分)、土曜も50分×4時限の通常授業がある週6日制。主要5教科の週あたり時間数は公立の課程よりはっきり多く、とくに英語・数学に厚く配分されています。つまり巣鴨の6年間は、「学校が速く・多く進める。家庭はそれに定着を追いつかせる」という構図で最初から設計されている、ということです。この前提を押さえると、定期テスト対策も進路の組み立ても見通しがよくなります。

巣鴨の​数学カリキュラムとつまずきやすい​ポイント

先取りで​中2までに​中学課程を​終え、​中3・​高1は​選抜クラス制

巣鴨の数学は、中2までに中学課程のほとんどを終える速い進度で走ります。週あたりの時間数も中1で7時間と、入学直後から厚い配分です。さらに中3・高1では、数学の成績による選抜クラスが設置されます。高1は共通履修で基礎の充実に努め、高2から高入生と合流して文数系と理数系に分かれ、高校課程は高2で終了。高3は徹底した受験態勢に入り、演習中心の選択授業で実践力を磨く、という流れです。

ここで押さえておきたいのは、「数学の成績でクラスが分かれる」という構造が、中3・高1という早い時期に置かれている点です。この時期は、中学範囲の小さな穴が高校内容の理解を直接妨げはじめる時期と重なります。選抜の結果そのものに一喜一憂するより、「どの単元の穴が、いまの伸び悩みの原因か」を特定して埋めるほうが、結局はクラスの上でも効いてきます。速い進度の学校では、遅れは「気づいた学期のうちに戻す」が鉄則です。

数学で​よく​あるつまずき

  • 中1・中2の速い進度に定着が追いつかず、「授業では分かるが、時間が経つと解けない」が積み上がる
  • 中3で高校内容に入ってから中学範囲の穴が見つかり、どこから戻るべきか自分では判断できなくなる
  • 選抜クラスの区分を意識しすぎて、目の前の単元の復習より「順位」に気持ちが向いてしまう

リープエンジンでの​サポート​(数学)

  • 巣鴨の進度(中2までに中学課程・高2で高校課程終了)を前提に、学年ごとの到達目標を設定して共有
  • つまずきが出たら、単元をさかのぼって「穴の位置」を特定し、最短の戻り道を設計
  • 高2の文理分け・高入生との合流を見据えて、高1のうちに計算力と証明の書き方を仕上げる

巣鴨の​英語教育の​特徴と​対策

外国人講師の​英会話・英作文で、​4技能を​ハイレベルに

巣鴨の英語も中2までに中学課程のほとんどを終える先取り設計で、週あたり時間数は中1・中2で6時間、中3で7時間と一貫して厚めです。各学年に週1時間の英会話が組み込まれ、外国人講師が受け持つ英会話・英作文の授業もあります。読む・書くに偏らせず、話す・聞くまで含めて英語を運用できる状態を早くから作りにいく設計で、オンラインで英語圏の講師と話す機会も用意されています。

さらに海外プログラムが厚いのも巣鴨の英語環境の特徴です。英国名門校の教員と共同企画した2週間の英国研修(高1・2の希望者)、高1の3か月間のターム留学(カナダ・英国・オーストラリアでホームステイしながら現地校で学ぶ)など、10種を数えるプログラムがあります。夏休みには、英国人講師とディベートやプレゼンテーションに取り組む国内合宿型の巣鴨サマースクール(中2〜高1対象)も実施されています。ただし、こうした機会を実りあるものにする土台は、結局は語彙と構文の基礎体力です。会話や研修の「話せた」という手応えと、定期テストや入試で問われる「読めて書ける」力は、重なりつつも別物です。単語はまず「見た瞬間に意味が出る」状態を量で作り、綴りや英作文はそのあとで仕上げる――この順序を家庭学習の型にしておくと、4技能型の授業と受験勉強が無理なくつながります。

英語で​よく​あるつまずき

  • 先取りの進度に語彙の定着が追いつかず、中3あたりで長文の負荷が一気に重く感じられる
  • 英会話・英作文の授業は楽しめているのに、文法・構文の理解が浅いまま進んでしまう
  • 週の英語時間が多いぶん課題も多く、「こなすこと」が目的化して精読が飛ぶ

リープエンジンでの​サポート​(英語)

  • 単語は意味の即答を先に、綴り・英作文は後から――という順序を、速い進度に間に合うペースで運用
  • 本文をチャンク(意味のかたまり)で区切り、音読 → 構文 → 要約の順で「読める」を「解ける」に変換
  • 学校の4技能型の学びを、受験レベルの読解・作文へ橋渡しして、学校の勉強=受験基礎にする

巣鴨の​定期テストと、​6年間を​見通した​学習計画

巣鴨の一週間は密度が高い設計です。平日6時限・土曜4時限に加え、剣道が中学で必修(高校は柔道・剣道の選択必修)に置かれ、心身の充実を学業と並べて図る学校です。約40の部・同好会があり、陸上競技部や水泳部など全国レベルの体育系も活発です。加えて5月の強歩大会や水泳学校、寒稽古と、体を張る行事が学年暦に点在します。つまり、机に向かえる時間は思っているより限られている――ここから逆算するのが、巣鴨の定期テスト対策の出発点です。

「速い​進度×週6日」を​回す家庭学習の​型

  • その週の授業内容は、その週のうちに1周する。速い進度の学校では、「テスト前にまとめて」はそもそも量的に成立しにくいと考えておく
  • 試験範囲は複数回まわす。目安は3周で、1周目は全体、2周目は間違えた問題だけ、3周目で最終確認。テスト2週間前に「1周目が終わっている」状態を作る
  • 行事や大会の前後は、あらかじめ学習量を軽くする週として計画に織り込む。「行事で崩れた」のではなく「織り込んでいなかった」ことが失点の原因になりがちです

なお、巣鴨の行事は体育系だけではありません。百人一首歌留多大会や書初大会といった文化系の伝統行事もあり、文武で優秀な成績を収めた生徒に巣園メダルなどの各種メダルが授与される、「両方をやり切る」ことを称える文化の学校です。行事を学習の敵と捉えるのではなく、年間の学年暦と並べて学習計画を立てる――これが週6日制の学校でいちばん効く親の関わり方です。

中学の​夏は​勉強合宿。​リズムを​家庭でも​引き継ぐ

巣鴨は中学の夏期に勉強合宿を実施するなど、長期休業中も学校が学習のリズムを支える設計です。合宿で作ったリズムを、帰宅後の家庭学習にどう引き継ぐかまで決めておくと、休み明けのテストで差がつきます。理科は分野ごとに専門教員が担当し、多数の実験・観察で理解を深める授業なので、実験の手順と結果を自分の言葉で説明し直す復習が、そのまま試験対策になります。

巣鴨の​進路設計――在学中の​進路の​組み立て

これは、巣鴨にお子さんが通われているご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。巣鴨の高校課程は、文数系・理数系とも国公立・私立の難関大学への現役突破を目標にした密度の濃い授業で学力を固め、高2で課程を終えて高3は演習中心――と、一般受験を本線に置いた設計になっています。

進路の​“形”を​どう​読むか

巣鴨の進路は、早慶・理科大をはじめとする難関私大に厚く、国公立や医学部にも毎年進む生徒がいる形です。現役で進む生徒が多数を占める一方、第一志望にこだわってもう一年かけて臨む層も一定数いる――この両方があるのが実情です。英国留学を経て海外大学へ進む道も用意されています。指定校推薦の枠もありますが、位置づけとしては保険であり、主戦場はあくまで一般受験です。進路の“形”は年により動きますから、実際の数字を知るには、その年の学校配布資料・説明会が確実です。

だから、​こう​設計します

起点は、高2の文数系・理数系の分かれ目です。ここで無理なく選べるかどうかは、中3・高1の数学と英語の仕上がりでほぼ決まります。巣鴨は高2で高校課程が終わるぶん、高3の一年をまるごと演習に使える学校です。この設計を活かせるかどうかは、「高2までに穴を残さない」に懸かっています。逆に言えば、中1・中2の定期テストは、点数そのものより「速い進度に定着が追いついているかの計器」として読むのが正しい使い方です。

「今は​塾を​急が​ない」と​いう​選択も、​正直に​お伝えします

巣鴨は、選抜クラス・勉強合宿・長期休業の講習と、学校側が学習を引っ張る仕組みの厚い学校です。週ごとの復習が回っていて、定期テストで大きな谷がないなら、外から急いで枠を足す必要はありません。塾の出番は、速い進度に復習が追いつかなくなったとき、数学の選抜や高2の文理選択を前に穴の場所が自分で特定できなくなったとき――つまり「学校の設計に乗り直すための立て直し」が必要になったときです。

巣鴨の​6年間を、​やり抜く​力と​確かな​学力に

巣鴨(東京都豊島区上池袋1-21-1)は、大菩薩峠越え強歩大会に象徴される「体でやり抜く」伝統と、先取り型の教育課程・厚い海外プログラムという二本柱で6年間を設計している学校です。速い進度は、定着が追いついている限り、受験本番までの時間を生む大きな味方です。

リープエンジンは、中高一貫校専門の伴走役として、巣鴨の授業設計(英数国は中2までに中学課程・数学の選抜クラス・高2で高校課程終了)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」を具体的に設計します。巣鴨の6年間が、体も学力もやり抜いた実感の残る時間になるよう、足りない部分にだけ、外の力を上手に足していきましょう。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-08-05