新学期が遠いならもっと先を思え

新中2生~新高2生にとっての春休みは、なかなかにフワフワした期間のようです。
宙ぶらりんな感じが、はたから見ていてちょっと面白いです。
「来たる年度のスタートはもう切られている!今がダッシュのときだ!」などと大人からハッパをかけられても、実感がなければ身が入りにくいのは仕方のないこと。
新年度を共に過ごすクラスのメンバーも先生もまだわからないとなれば、新年度の学校生活を想像しにくいのは当然ですね。
ですがもっと先の、将来の自分を想像するとなれば、どうでしょう?
当塾での先生との会話や将来を考える講座を通して、まだ明確にはならないまでも自分の将来について考え続けている君たちなら、直近の新学期を想像するより、もっと先について考えたり想像することによって今自分が何をするべきかが実感をもって浮かんでくるのではないでしょうか。

当塾では、もちろん春期講習でもみっちり勉強を指導しています。モチベーションを上げるためのあれやこれやの働きかけもします。ですが、それをどれだけダイレクトに成績アップにつなげられるかは、君たちがどれだけ実感をもって取り組めるかにかかっているのです。
今は「周りにやらされている感」を持っている人もいるかもしれませんが、自分の将来を歩くのは自分だけ。人生通して一緒に歩いてくれる人なんて、いません。
自分の人生や将来に自分で責任を持つという考え方から、将来を真剣に考え、そのためになすべきことをするという姿勢が生まれます。
社会的にどっちつかずのフワフワした期間だからこそ、照準を「もっと先」に向けて考えてみることをおすすめします。

春到来。新たな始まりに向けて

今年は例年以上に日ごとの寒暖の差が激しく、花粉や黄砂など過酷な条件も重なっていますが、春が来ましたね。

新中2〜新高3生のみなさん。
新年度はもうあっという間です。2012年度の自分を振り返る作業は怠りないですか? この作業がきちんとおこなわれていれば、きたる年度における現実的な目標が見えてきているはずです。気持ちよく4月のスタートダッシュに臨めるよう、3月中に済ませるべきことは済ませておきましょう。
大人になってしまった後は、年齢が進むほど「1年がなんとなく過ぎてしまった」ということがあり得るようになります。体の成長期が終わり、心の成長も緩やかになっているからです。
それにくらべると、10代半ばの成長力は爆発的です。10代のうちの1年間の価値は、30代以降の5年分、もしかすると10年分以上に匹敵するかもしれません。その貴重な1年間を、もし「なんとなく」過ごしてしまったら…?
無駄にした分の成長力を後年にとっておくことはできません。今もっている成長力を使えるのは今しかないということを肝に銘じて過ごして下さい。

高校卒業生のみなさん。
後期試験のある若干名を残して、ひとまず受験戦争が終わりましたね。よく頑張りました。
先週末には東大の合格発表がありましたね。合格者には、おめでとう!
残念ながら不合格になってしまった塾生は、今はまだ悔しさで一杯で他に何も考えられないかもしれませんね。ですが、落ち着いてきたら、これまで自分が過ごした数年間を振り返ってみてください。多くを乗り越え、今、多くをを得ている自分に気づくはずです。発表に同行し一緒に泣いてくれた先輩の存在も、かけがえのない財産となっているのではありませんか。
大学に関わらず、合格・不合格に関わらず、全ての受験生に言えることです。多くの糧を手にしたあなた方の今後が、楽しみでなりません。

「自分を知ろう」月間

春一番とともに3月がやってきました。
新しい学年、新しい学校が、気づけばもう手の届きそうなところまで近づいてきていますね。

さて、今ここで、昨年4月の自分を思い出してみてください。約1年前に思い描いていた「こうしたいな」「こうなるといいな」は、どのくらい実現していますか?
3月は、新しい年度に向かう月であると同時に、これまでの1年を振り返る月でもあります。前を向き続けることも大切ですが、意味ある前進のためには、そして前進に推進力を得るためには、自分の轍を振り返って考える時間をつくることもとても大切です。
中学1年生だった自分は、中学2年生だった自分は、この1年で何をできたんだろう。足りなかったものがあるとすればそれは何だろう。
自分のしてきた事に対する「評価」と「反省」が、これからの自分をつくり、将来への可能性を広げもすれば狭めもするのです。

先生や親からの評価や叱責は、成長になくてはならない大きな糧です。ただしそれに100%甘えてしまうのではなく、折りにふれ自分で自分を省みることを忘れないで下さい。
いずれ将来、だれもが自立しなければなりません。しかし人間の精神は、20歳になったから、社会人になったからといっていきなり自立できるようにはできていません。義務教育のレールに乗っかっていると「自立」という言葉が遠くかなたに聞こえるかもしれませんが、レールは必ず切れます。その時に自分の足できちんと立てるようになっているためには、10代なかばの今のうちから、自分で考え、自分の行動に責任をもつという心がけが必要なのです。それにはまず「自分を知ること」=「反省すること」。
この3月を、「自分を知ろう月間」と位置づけてみてはいかがでしょうか。