学習院女子中等科・高等科
学習院女子という立ち位置と、戸山の6年間
学習院女子中等科・高等科は、新宿区戸山にある女子の中高一貫校です。1学年約210名、3学年で約620名という落ち着いた規模のなかで、中等科から高等科まで6年間をひとつづきに過ごします。ここでよく誤解されるのですが、目白にある学習院(男子)とは、同じ学校法人学習院のなかの「別の学校・別のキャンパス」です。同一法人ではありますが、日々の学校生活も教育課程も、学習院女子として独立して営まれています。一方で入り口はつながっていて、学習院初等科から女子中等科へ進んでくる生徒もおり、中学受験で入学する生徒と同じ教室で学びます。
学習院女子は「進度よりも深度を大切にした」完全中高一貫の教育課程を掲げています。中学範囲を駆け足で終えて先へ急ぐのではなく、基礎・基本を確実に積み上げることを重んじる設計です。併設の高等科へはおよそ9割が進み、そのまま6年間をこの環境で過ごす生徒が大半になります。
そのうえで早めに押さえておきたいのは、学習院女子に通うこと自体が、卒業後の進路を一本に決めるわけではない、という点です。卒業生のうち、学習院大学へ内部進学する生徒は例年半数前後で、残りは他大学へ進みます。系列大学への道が開かれている一方で、他大学の受験にも十分対応できるよう課程が組まれている——この「両方が開かれている」ことが、学習院女子の立ち位置です。だからこそ、日々の理解と評定を6年かけて崩さない「学びの軸」を持っておくことが、どちらの道に進むにしても効いてきます。
学習院女子の数学と、少人数で理解を積み残さない土台づくり
少人数制を取り入れた数学で、理解の差を放置しない
学習院女子では、主要3教科の一部で少人数制の授業が取り入れられています。数学は中1・中2、そして高1で少人数の編成が組まれ、きめ細かく見てもらいやすい環境です。完全中高一貫の課程のなかで、中学の内容と高校の内容がつながって積み上がっていくため、一つの単元でつまずくと、その先の理解にまで影を落としやすいのが数学という科目の性質です。
「深度を大切にする」課程は、裏を返せば、一つひとつの理解の質がそのまま評定に表れやすいということでもあります。難関大受験に向けた猛烈な先取りよりも、まず「いま習っている内容を確実に理解し、定期試験で評定を安定させること」が、その後の進路の幅にそのまま効いてきます。
数学でよくあるつまずき
- 単元どうしのつながりが強いぶん、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて足踏みしやすい
- 受験の切迫感が薄いぶん、家庭での復習・解き直しの習慣が崩れやすい
- 中3の終わりごろには高1内容に入るため、進度がゆるやかだと思い込んでいると、思わぬ範囲まで進んでいることがある
リープエンジンでのサポート(数学)
- 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
- 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
- 崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで補強する
学習院女子の英語・言語教育と、6年間での伸ばし方
言語教育を重んじる校風のなかで、英語と国語を積み上げる
学習院女子は言語教育を大切にする学校です。国語では作文・読書の指導に力を入れ、中1から独自の古文テキストを使うなど、早い段階から言葉の土台を作っていきます。英語は外国人教師による授業を取り入れ、帰国生の特別クラスも設けられています。英語の少人数・習熟度別の編成も手厚く、少人数制は中1から、習熟度別の授業は中3から高3にかけて組まれています。高等科ではドイツ語・フランス語を履修することもでき、言葉を軸にした学びの幅が広いのが特色です。
週あたりの時間数を見ても、中1で英語5・国語5、中3で英語6・国語5と、主要3教科に厚く配分されています。英語も中3の終わりには高1内容に入り、およそ1年ぶんの先取りで進みます。「使える英語」を重ねられるのは強みですが、定期試験では文法・読解・小テストの積み上げが評定に直結するため、ふだんの回し方が成績を左右します。
英語でよくあるつまずき
- 会話やアウトプットには慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で取りこぼす
- 少人数・習熟度別だからこそ、範囲のつかみ方や優先順位づけが、ふだんの取り組み方で差がつきやすい
- 高等科で第二外国語や選択の幅が広がると、英語のリズムが不安定になりやすい
リープエンジンでのサポート(英語)
- 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
- 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
- 一般受験も見据え、語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理する
定期テストと、6年間を見通した学習設計
学習院女子だからこそ、定期試験の評定が効いてくる
学習院女子は3学期制で、平日は50分×6時限(中1は5時限の日もあります)を基本に、深度を重んじた課程を6年かけて積み上げていきます。高2・高3では選択科目が多くなり、大学進学後を見据えた分野を重点的に学ぶ編成へと移っていきます。学びの幅が広がるぶん、時間の使い方の設計が成績を左右します。
とくに大切なのは、定期試験の評定を安定させることです。学業成績は、学習院大学への内部進学を考えるときにも、他大学を一般受験で目指すときにも、選択肢の幅に関わってきます。どちらの道を選ぶにしても、評定という土台は共通して効いてくる——ここが、6年間を見通すうえでの起点になります。
定期テスト2週間前からの進め方(一例)
- 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
- 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
- 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする
学びの幅のなかで、家庭学習を回す
言語教育や海外研修、約35ある部活動など、学びと経験の幅が広い学校では、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなります。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、学校行事や部活を圧迫せずに現実的です。
学習院女子の進路設計——在学中の進路の組み立て
これは、学習院女子にお子さんが通われている(これから通われる)ご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。
進路の出方——系列大学への推薦と一般受験が、両方走る
学習院女子では、卒業生のうち4年制大学へ進む生徒がおよそ95%を占め、そのなかで学習院大学への内部進学は例年半数前後、残りは他大学へ進みます。学習院大学への推薦は、高等科での学業成績や実力考査などを審議のうえ、条件を満たした生徒が対象になります。数字の内訳よりも、「内部進学と他大学受験が、どちらもはっきり走っている」という構造を押さえておくのが大切です。
もうひとつ知っておきたいのは、学習院女子には、学習院大学への推薦権を保持したまま他大学を受験できる制度がある、という点です。ただし、この制度の適用には条件があり、対象や扱いは年度や学部によって異なります。「推薦を残せるから安心して外も受けられる」と単純化せず、あくまで条件つきの選択肢として捉えておくのが現実的です。なお、こうした推薦の基準や制度の詳細は年度によって変わります。最新の内容は、学校配布資料や説明会、面談でご確認ください。
だから、こう設計します
進路の組み立ては、内部進学と他大学受験という2つの方向を、はじめから片方に絞り込まず、両方を見据えながら考えていきます。
内部進学を本線に置くなら、まず大切なのは在学中の学業成績を安定させることです。日々の授業の理解を確実にし、希望する道に届く評定を6年かけて崩さない設計が本線になります。定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、苦手単元をスポットで埋めれば十分です。
他大学の受験が視野に入る場合は、受験に向けた学力を積みつつ、推薦権を保持できる評定も保っておく——という、両方を見据えた組み立てが現実的です。学習院女子の課程は他大学受験にも十分対応できるよう組まれているので、その土台を活かしながら、どこに軸足を置くかを段階的に決めていけます。
いずれにせよ、中1・中2のうちから方向を1本に決め切る必要はありません。学校の授業についていけていれば、塾を急いで足す必要はないご家庭も多いです。内部進学と他大学受験のどちらに軸足を置くかは、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていけば十分です。リープエンジンは、その見極めを、ご家庭のペースに合わせていっしょに整理していきます。
学習院女子の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に
学習院女子は、言語教育を軸にした深い学びを、落ち着いた規模のなかで6年かけて積み上げられる一貫校です。そのうえで、学習院大学への内部進学と、他大学の受験という両方の道が開かれた、選択肢の広い環境でもあります。だからこそ大切なのは、その自由を活かしつつ、内部進学の学部選択にも他大学受験にも対応できる「学びの軸」を、早い段階で整えておくこと。その軸の中心にあるのが、日々の理解と、定期試験で崩さない評定です。
リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、学習院女子の学習設計(深度を重んじた課程/少人数・習熟度別の英語/中1からの古文や作文といった言語教育/高2・高3の幅広い選択科目)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。
初等科から女子中等科への進学を見据えるご家庭には、小学5年生から始められる中学準備のプログラムがあります。小学校の勉強と並行しながら、2年間かけて中等科以降の英語・数学の下ごしらえを進めておく内容です。