法政大学中学高等学校
法政大学中学という立ち位置と、三鷹の6年間
法政大学中学高等学校は、三鷹市牟礼にある共学の中高一貫校です。井の頭公園駅から徒歩12分、吉祥寺駅からも通学圏にあり、緑の多い環境のなかで6年間を過ごします。ここで最初にお伝えしておきたいのですが、川崎市にある法政大学第二中学校・高等学校とは、名前が近いものの「別の学校」です。同じ法政大学の付属校ではありますが、キャンパスも日々の学校生活も別々に営まれています。お子さんがどちらに通われているのか、資料を見るときは校名を取り違えないようご注意ください。
法政大学中学は、15の学部を擁する法政大学の付属校です。1学年はおよそ140名(中1は男子64名・女子76名ほど)と、付属校のなかでは小ぶりな規模で、生徒一人ひとりに目が届きやすい環境です。併設の高校へはおよそ99%が進み、多くの生徒が中学から高校まで、この環境で6年間をひとつづきに過ごします。クラブ活動や学校行事を生徒自身が企画・運営し、主体性や協調性を育む校風も特色のひとつです。
そのうえで早めに押さえておきたいのは、法政大学中学に通うこと自体が、卒業後の進路を一本に決めてしまうわけではない、という点です。法政大学への進学を前提にしたカリキュラムが組まれている一方で、高3では法政大学への推薦権を保持したまま他大学を受験することも、条件のもとで可能になっています。系列大学への道が開かれつつ、外を目指す道も閉じていない——この「両方が開かれている」ことが、法政大学中学の立ち位置です。だからこそ、日々の理解と評定を6年かけて崩さない「学びの軸」を持っておくことが、どちらの道に進むにしても効いてきます。
法政大学中学の数学と、少人数で理解を積み残さない土台づくり
少人数・習熟度別の数学で、理解の差を放置しない
法政大学中学では、「確かな学力」を身につけることを掲げ、中学のあいだは主要3教科に重点的に時間を配分しています。なかでも数学は、演習の時間に複数の教員がついてきめ細かく指導する体制が組まれています。学力差のつきやすい数学は少人数分割授業を中2で、習熟度別授業を中3・高1で取り入れ、さらに指名制の補習も用意されています。理解の差をその場で放置しない仕組みが、幾重にも敷かれているわけです。
完全中高一貫の課程では、中学の内容と高校の内容がつながって積み上がっていくため、一つの単元でつまずくと、その先の理解にまで影を落としやすいのが数学という科目の性質です。法政大学中学は中3の終わりごろには高1内容に入り、およそ1年ぶんの先取りで進みます。進度がゆるやかだと思い込んでいると、思わぬ範囲まで進んでいることがあるので、ここは注意が必要です。
数学でよくあるつまずき
- 単元どうしのつながりが強いぶん、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて足踏みしやすい
- 少人数・習熟度別で手厚いぶん、家庭での復習・解き直しの習慣が崩れると差がすぐ表れる
- 中3で高1内容に入るため、進度をゆるやかだと思い込んでいると、思わぬ範囲まで進んでいることがある
リープエンジンでのサポート(数学)
- 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
- 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
- 崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで補強する
法政大学中学の英語教育と、資格まで見据えた伸ばし方
「使える英語」を、評定にも資格にもつなげる
法政大学中学の英語は、ネイティブ教員による英会話授業を取り入れ、「使える英語」を重ねていく設計です。学力差のつきやすい英語も、少人数分割授業を中1から高1にかけて取り入れ、理解の充実をはかっています。英語も中3の終わりには高1内容に入り、およそ1年ぶんの先取りで進みます。
ここで意識しておきたいのは、英語資格が、のちの進路に関わってくる構造です。法政大学への推薦は、高校3年間の総合成績に加えて、英語資格や基礎的思考力を確認するテストの結果などが基準になっています。つまり、日々の「話せる・使える」を「書ける・解ける」、そして「資格として示せる」ところまでつなげておくことが、6年間を通して効いてきます。会話やアウトプットに慣れても、文法・構文の精度が甘いままだと、定期試験でも資格試験でも取りこぼしやすいので、ふだんの回し方が成績を左右します。
英語でよくあるつまずき
- 会話やアウトプットには慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で取りこぼす
- 少人数だからこそ、範囲のつかみ方や優先順位づけが、ふだんの取り組み方で差がつきやすい
- 英語資格を「いつ・どの段階で取りにいくか」の見通しがないまま、直前になって慌てる
リープエンジンでのサポート(英語)
- 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
- 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
- 英語資格を見据え、語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理する
定期テストと、6年間を見通した学習設計
法政大学中学だからこそ、定期試験の評定が効いてくる
法政大学中学は3学期制で、平日は50分×6時限、8時20分登校・17時下校を基本に、土曜も50分×4時限の通常授業があります。中学のあいだは主要3教科に厚く時間を配分し、基礎学力と学習習慣を確立する設計です。高1で高校からの入学生と混合クラスになり、高2からは自然科学・人文社会科学・語学などの選択授業で、希望進路や興味に応じて履修していく編成へと移っていきます。学びの幅が広がるぶん、時間の使い方の設計が成績を左右します。
とくに大切なのは、定期試験の評定を安定させることです。学業成績は、法政大学への推薦を考えるときにも、他大学を一般受験で目指すときにも、選択肢の幅に関わってきます。どちらの道を選ぶにしても、評定という土台は共通して効いてくる——ここが、6年間を見通すうえでの起点になります。
定期テスト2週間前からの進め方(一例)
- 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
- 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
- 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする
学びの幅のなかで、家庭学習を回す
英会話や海外語学研修、生徒が運営する行事や約15ある部活動など、学びと経験の幅が広い学校では、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなります。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、学校行事や部活を圧迫せずに現実的です。
法政大学中学の進路設計——在学中の進路の組み立て
これは、法政大学中学にお子さんが通われている(これから通われる)ご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。
進路の出方——系列大学への推薦と一般受験が、両方走る
法政大学中学では、卒業生の98%超が4年制大学へ進み、そのうち法政大学への推薦がおよそ9割前後を占めます。法・文・経済・社会・経営・国際文化・人間環境・現代福祉・キャリアデザイン・情報科学・デザイン工・理工・生命科学・スポーツ健康・グローバル教養と、幅広い学部への道が開かれています。数字の内訳よりも、「系列大学への推薦が本線として太く走りつつ、一般受験の道も閉じていない」という構造を押さえておくのが大切です。
もうひとつ知っておきたいのは、法政大学中学には、法政大学への推薦権を保持したまま国公立大学や他の私立大学を受験できる制度がある、という点です。推薦の土台になるのは、高校3年間の総合成績(評定)に加え、英語資格や、基礎的な思考力を確認するテストの結果などです。ただし、推薦権を保持したまま外を受けられる制度は、適用に一定の条件があり、対象や扱いは年度によって変わります。「推薦を残せるから安心して外も受けられる」と単純化せず、あくまで条件つきの選択肢として捉えておくのが現実的です。なお、こうした推薦の基準や制度の詳細は年度によって変わります。最新の内容は、学校配布資料や説明会、面談でご確認ください。
だから、こう設計します
進路の組み立ては、系列大学への内部進学と他大学受験という2つの方向を、はじめから片方に絞り込まず、両方を見据えながら考えていきます。
法政大学への推薦を本線に置くなら、まず大切なのは在学中の学業成績を安定させることです。日々の授業の理解を確実にし、推薦の基準となる評定を6年かけて崩さない設計が本線になります。あわせて、推薦基準に含まれる英語資格や思考力の確認テストを、「いつ・どの段階で仕上げるか」を早めに見通しておくと、直前で慌てずにすみます。定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、苦手単元をスポットで埋めれば十分です。
他大学の受験が視野に入る場合は、受験に向けた学力を積みつつ、推薦権を保持できる評定も保っておく——という、両方を見据えた組み立てが現実的です。推薦権を残しながら外も受けられるという制度は、うまく使えば心強い一方で、条件を満たし続ける必要があります。だからこそ、どこに軸足を置くかは段階的に決めていくのが現実的です。
いずれにせよ、中1・中2のうちから方向を1本に決め切る必要はありません。学校の授業についていけていれば、塾を急いで足す必要はないご家庭も多いです。系列大学への推薦と他大学受験のどちらに軸足を置くかは、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていけば十分です。リープエンジンは、その見極めを、ご家庭のペースに合わせていっしょに整理していきます。
法政大学中学の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に
法政大学中学は、法政大学の付属校として系列大学への道が太く開かれつつ、推薦権を保持したままの他大学受験という選択肢も残された、幅の広い環境です。小ぶりな規模のなかで主要3教科に厚く時間をかけ、少人数・習熟度別の指導で理解の差を放置しない設計は、内部進学にも一般受験にも共通して効く土台になります。だからこそ大切なのは、その自由を活かしつつ、系列大学の学部選択にも他大学受験にも対応できる「学びの軸」を、早い段階で整えておくこと。その軸の中心にあるのが、日々の理解と、定期試験で崩さない評定、そして推薦基準にもつながる英語資格の見通しです。
リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、法政大学中学の学習設計(主要3教科に厚い中学課程/少人数・習熟度別の英語・数学/ネイティブ教員による英会話/推薦基準に効く英語資格の見通し)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。