法政大学第二中・高等学校

大学付属校という立ち位置と、武蔵小杉の6年間

法政大学第二中・高等学校は、川崎市中原区、武蔵小杉からほど近い場所にある中高一貫の大学付属校で、2016年度から男女共学として6年間を過ごします。学校自身が「進路を開く豊かな学力を養成する、中高一貫教育の大学付属校」と掲げているとおり、法政大学への内部進学という道が大きく開かれているのが、この学校の大きな特徴です。

ここで知っておきたいのは、いわゆる「付属だから受験がない」という単純な話ではない、ということです。法政大学への内部進学は、在学中の学業成績が一定の段階に達していることなどを土台に、進学する学部が決まっていく仕組みです。つまり、6年間をどう過ごすかが、そのまま「どの学部に進めるか」に効いてくる——これが、大学付属校としての法政第二の立ち位置です。

その一方で、早めに押さえておきたいのは、内部進学は希望すれば自動的に決まるものではなく、日々の学業成績の積み重ねが土台になる、ということ。日々の理解と評定を6年かけて崩さない「学びの軸」を持っておくことが、法政第二での6年間を最大化する近道になります。

法政第二の数学と、積み残しを作らない土台づくり

中高一貫のカリキュラムで、理解の差を放置しない

法政第二は中高6年一貫で、中学の内容から高校の内容へとつながって積み上がっていくカリキュラムにもとづいて学びます。中学・高校の内容が連続して積み上がっていくぶん、一つの単元でつまずくと、その先の理解にまで影を落としやすいのが、数学という科目の性質です。学校自身も数学に少人数制授業を取り入れ、丁寧に積み上げる設計を掲げています。高2まで全教科をバランスよく学び、高3で文系・理系に分かれていく設計のなかで、数学は進路の幅にそのまま効いてきます。

付属・系列の一貫校では、受験の切迫感が薄いぶん、家庭での学習リズムが崩れやすいことが一般に知られています。難関大の一般受験に向けた猛烈な先取りよりも、まず「いま習っている内容を確実に理解し、定期試験で評定を安定させること」が、その後の学部選択の幅を広げる土台になります。

数学でよくあるつまずき

  • 単元どうしのつながりが強いぶん、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて足踏みしやすい
  • 受験の切迫感が薄いぶん、家庭での復習・解き直しの習慣が崩れやすい
  • 高2まで全教科をバランスよく学ぶぶん、数学への時間配分が曖昧になりやすい

リープエンジンでのサポート(数学)

中高一貫専門塾として、リープエンジンでは付属・系列校に通う塾生に対して、次のような型で数学を支えます。

  • 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
  • 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
  • 崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで補強する

法政第二の英語教育と、6年間での伸ばし方

少人数の英語と、使う機会のある語学

法政第二は英語に力を入れており、中学では外国人教師による少人数分割の授業や英作文指導を取り入れ、オリジナル教材や小テストで土台を固めながら、総合的な力を養う設計です。希望者を対象としたニュージーランドの姉妹校への短期研修や留学など、英語を「使う」機会も用意されています。一方で、定期試験では文法・読解・小テストの積み上げが評定に直結するため、ふだんの回し方が成績を左右します。

付属・系列の一貫校では、英語を「受験のための科目」だけでなく「大学やその先で使う力」として伸ばせるのが強みです。ただし、会話やアウトプットに慣れても、文法・構文の精度が甘いと定期試験で取りこぼしやすい——これは付属・系列校で一般によく見られる傾向です。

英語でよくあるつまずき

  • 会話・アウトプットには慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で取りこぼしやすい
  • 範囲のつかみ方や優先順位づけが、ふだんの取り組み方で差がつきやすい
  • 高校で学習の幅が広がると、英語のリズムが不安定になりやすい

リープエンジンでのサポート(英語)

  • 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
  • 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
  • 内部進学で重視される英語外部試験も見据え、語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理する

定期テストと、6年間を見通した学習設計

付属校だからこそ、定期試験の評定が効いてくる

法政第二では、高2まで全教科をバランスよく学び、高3で文系・理系に分かれて選択授業が広がり、高3の3学期には進学する学部・学科別にクラスが再編成されていきます。学びの幅があるぶん、時間の使い方の設計が成績を左右します。とくに大切なのは、定期試験の評定を安定させること。学業成績は、法政大学への内部進学で進める学部の幅にも、系列にない分野を外部で目指すときの選択肢にも、関わってきます。

定期テスト2週間前からの進め方(一例)

  • 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
  • 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
  • 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする

学びの幅のなかで、家庭学習を回す

付属・系列校では、行事や部活と学びの幅が広いぶん、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなりがちです。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、学校行事や部活を圧迫せずに現実的です。

法政第二の進路設計——在学中の進路の組み立て

これは、法政第二にお子さんが通われているご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。

進路の出方と学部選択——評定が効いてくる仕組み

法政第二は法政大学の付属校で、卒業生の多くが法政大学へ内部進学します。学校が公開している仕組みでは、在学中の学業成績が一定の段階に達し、付属生対象の英語外部試験や確認テストで一定の成績を修めた生徒が、法政大学への推薦を受けて進学していきます。法政大学は法学・文学・経済・社会・経営・国際文化・人間環境・現代福祉・理工・生命科学・情報科学・デザイン工学・スポーツ健康など、幅広い学部を持つ総合大学で、内部進学ではそのなかから進む学部を選んでいくことになります。

ここで知っておきたいのは、どの学部に進めるかは、在学中の学業成績が土台になるという点です。法政第二に通うこと自体が法政大学への道につながる一方で、「行きたい学部に届く成績を保てるか」が在学中のテーマになります。内部進学は希望者がふるい落とされるような性質のものではありませんが、進む学部の幅は日々の積み重ねで決まっていく——その構造を早めに知っておくことが、6年間の過ごし方を変えます。

だから、こう設計します

進路の組み立ては、法政大学への内部進学のなかでの学部選択を本線に置きながら考えていきます。これは法政第二に限らず、内部進学が中心の付属・系列校の進路設計に共通する考え方です。

法政大学への内部進学を本線に置くなら、まず大切なのは在学中の学業成績を安定させることです。日々の授業の理解を通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、希望する学部に届く評定を6年かけて崩さない設計が本線になります。定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで埋めれば十分です。

一方で、医学・歯学・薬学のように法政大学にない分野や、どうしても外部の大学で学びたい分野を強く志望する場合は、外部受験が視野に入ります。法政第二には、一定の条件のもとで法政大学への推薦を保持したまま外部の大学を受験できる仕組みもあるとされています。その場合は一般受験対策を本線に据えつつ、内部進学という大きな選択肢も評定を保って残しておく——という組み立てが現実的です。なお、外部の大学のなかには指定校推薦の枠が選択肢に入る場合もありますが、枠や基準は年度で変わるため、最新は学校配布資料や面談でご確認ください。

いずれにせよ、中1・中2のうちから方向を1本に決め切る必要はありません。学校の授業についていけていれば、塾を急いで足す必要はないご家庭も多いです。内部進学のなかでの学部選択を本線にするのか、系列にない分野を外部で目指すのかは、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていけば十分です。

法政第二の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に

法政第二は、法政大学への内部進学という道が大きく開かれた、進路の選択肢が広い環境です。だからこそ大切なのは、その自由を活かしつつ、内部進学のなかでの学部選択にも、系列にない分野を外部で目指す可能性にも対応できる「学びの軸」を、早い段階で整えておくこと。

リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、法政第二のような大学付属校の学習設計(中高一貫のカリキュラム/少人数の英語・英作文指導/高3からの文理選択と学部別クラス)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。系列大学への内部進学(学部選択)が進路の中心という点では、慶應義塾湘南藤沢(SFC)のページの進路設計も近い構造です。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-06-27