サレジオ学院​中学校・​高等学校

「25歳の​男づくり」から​逆算する​6年間――サレジオ学院の​学びの​形

サレジオ学院中学校・高等学校は、神奈川県横浜市都筑区南山田(市営地下鉄グリーンライン北山田駅から徒歩5分)にあるカトリックの男子校です。この学校の物差しは独特で、教育の到達点を大学合格ではなく「25歳」に置いています。25歳になったとき、社会に貢献できる人間になっていること――卒業して数年先の姿から逆算して6年間を設計する、という考え方です。週の時間割には「宗教」の時間があり、聖人の生き方を通して「人間らしく生きること」とは何かを考える機会が置かれています。

学習面は、この人間教育の穏やかな印象とは別に、きちんと鍛える設計です。各教科とも中学・高校課程の重複を整理した一貫性のある高度なカリキュラムを編成し、中1・中2は学習方法や授業の聞き方などのきめ細かい指導と反復練習で基礎学力を固めます。国語では古典・古典文法を中2から学び、数学は中3で高校課程に入り、高2までに高校課程を終えます。3学期制・平日50分×6時限(登校8時35分・下校18時00分)、土曜も4時限(50分)の通常授業を行う週6日制。主要5教科の週あたり時間数は中1から25時間と厚く、とくに英語は中1・中2で週7時間という配分です。

つまりサレジオ学院は、「遠くの人格目標」と「手前の学力設計」を分けずに束ねている学校です。この構造を知っておくと、定期テストの位置づけも進路の考え方も整理しやすくなります。

サレジオ学院の​数学カリキュラムとつまずきやすい​ポイント

中1・2の​反復練習から、​中3の​高校課程入りへ

サレジオ学院の数学は、週あたり6時間の厚い配分で、演習に十分な時間を割いて実力を高める方針です。中1・中2は反復練習で基礎を固め、中3で高校課程に入り、高2までに高校課程を終了。高2からは文系・理系に分かれて志望別学習に移り、それぞれに難関国公立大学をめざすクラスが設けられます。高3では数学演習など多くの必修・自由選択授業が編成され、進路に応じた演習で仕上げる流れです。

この設計の分かれ目は中3です。中1・中2の反復練習の間は点が取れていたのに、中3で高校内容(数と式・二次関数など抽象度の上がる単元)に入ったとたん失速する――これは中高一貫校で広く見られる型ですが、サレジオ学院のように高2までに高校課程を終える学校では、失速の発見が遅れると挽回の時間が急速に減ります。中3の定期テストは高校数学への切り替えの成否を映す鏡として読むのが実用的です。

数学で​よく​あるつまずき

  • 中1・2の反復練習で「手が覚えた」状態を「理解した」と取り違え、中3の抽象化についていけなくなる
  • 高2の文理選択・クラス編成を意識しすぎて、目の前の単元の穴を埋める勉強が後回しになる
  • 演習量が多いぶん、間違い直しが「赤で写す」作業になり、同じ型の失点が残り続ける

リープエンジンでの​サポート​(数学)

  • サレジオ学院の進度(中3で高校課程・高2で終了)に沿って、学年ごとの到達ラインを決めて共有
  • 中3の切り替え期は、抽象単元を「具体例に戻して説明できるか」で理解を検品
  • 高2の志望別学習を見据えて、高1までに計算力と記述答案の型を仕上げる

サレジオ学院の​英語教育の​特徴と​対策

ニュートレジャー×チームティーチングの​週7時間

サレジオ学院の英語は、中1から日本人教師による『ニュートレジャー』を使用した授業に加え、外国人教師とのチームティーチングを行い、総合的な語学力を習得させる設計です。各学年とも週の英語には2時間の英会話が含まれ、少人数の英会話は中1から高1まで置かれています。英検は中学で全員が受検し、学年が上がるにつれて上位級の取得者が積み上がっていきます。

ニュートレジャーは、検定教科書より語彙・構文の負荷がはっきり重い教材です。週7時間の授業でこれを回す、ということは、家庭学習の主戦場は「授業で出会った語彙と構文を、次に出会うまでに定着させること」になります。単語は、見た瞬間に意味が浮かぶところまで量で回すのが先。綴りはその後で足ります。本文は音読と構文の確認で「読める」状態を作ってから問題演習に入る。この順序が崩れると、教材の重さがそのまま失点として返ってきます。逆に、この教材を6年間きちんと消化できれば、それ自体が難関大受験の基礎になります。

英語で​よく​あるつまずき

  • ニュートレジャーの語彙量に暗記が追いつかず、本文理解が浅いまま小テストだけしのぐ
  • 英会話・チームティーチングは楽しめているのに、文法・構文の整理が手薄になる
  • 中3・高1あたりで「なんとなく読める」が通用しなくなり、精読の型がないことが露呈する

リープエンジンでの​サポート​(英語)

  • ニュートレジャーの単元構成に沿って、語彙 → 音読 → 構文 → 演習の週間サイクルを設計
  • 語彙の覚え方を「意味が先・綴りは後」の順に組み替え、小テスト対応と長文の体力づくりを両立
  • 学校教材と入試レベルの長文をつなぎ、学校の勉強がそのまま受験の基礎に重なるようにする

サレジオ学院の​定期テストと、​6年間を​見通した​学習計画

サレジオ学院の学校生活には、中3で全員参加のイタリア研修旅行という大きな山があります。ローマやバチカンを訪ね、現地のサレジオ会の学校の生徒と交流する、この学校ならではの行事です。ほかにも夏休みのフィジー語学研修、カナダでのホームステイ、春休みのフィリピン語学研修(いずれも希望制)、高校のオーストラリア短期交換留学と、外に出る機会が豊富です。校内でも、春休みに留学生と、夏休みにハーバード大の学生と英語で社会問題を議論するイングリッシュキャンプが開かれるなど、「外の世界」との接点が日常の延長に置かれています。国内では、長野県野尻湖に学校の山荘があり、中1のオリエンテーション合宿や野尻湖林間学校、中2のスキー教室と、宿泊行事が学年ごとに続きます。文化祭(サレジオ祭)や体育祭、クリスマスの集い、クラス対抗のスポーツ大会もあり、部・同好会には中学でほぼ全員が参加します。

「学校が​支える」仕組みを​前提に​した​家庭学習の​型

サレジオ学院は、講習や補習が臨機応変に開講され、支援体制は手厚い学校です。だからこそ家庭学習の役割は、学校の仕組みが拾いやすい状態を保つことに絞れます。

  • 授業で進んだ範囲は、その週の内にひと通りさらう。とりわけ英語は語彙の借金を作らないことが最優先
  • 試験の2週間前に範囲をひと通り終え、残り期間で「間違えた問題の2巡目」「前日の総点検」を重ねる、逆算の3段構えにする
  • 研修や行事の前後は学習量が落ちる週として年間計画に織り込み、「行事のあとの1週間」に復習を厚めに置く

もうひとつ、サレジオ学院ならではの視点を。「25歳」を到達点に置く学校では、定期テストは序列づけの道具ではなく、学び方そのものを点検する機会として使うのが筋が通ります。点数の上下より、「今回のテストで、勉強のやり方のどこを直すと決めたか」を親子で一つだけ言葉にする――この習慣が、6年間を通じて一番大きな差になります。

サレジオ学院の​進路設計――在学中の​進路の​組み立て

これは、サレジオ学院にお子さんが通われているご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。

進路の​“形”を​どう​読むか

サレジオ学院の進路は、現役で決め切る生徒が多数を占め、難関国立大と早慶・理科大をはじめとする難関私大にともに厚い形です。医学部へ進む生徒も毎年います。高2から文系・理系それぞれに難関国公立大学をめざすクラスが置かれる設計が示すとおり、主戦場は一般受験です。指定校推薦の枠もありますが、位置づけはあくまで保険であり、本線の学力づくりを崩してまで取りにいくものではありません。進路の分布は年度で変わるものなので、実際の数字は学校の説明会・配布資料にあたってください。

だから、​こう​設計します

「25歳の男づくり」という学校の物差しは、進路設計にそのまま使えます。大学名から決めるのではなく、25歳でどんな仕事・生き方をしていたいかから逆算して学部・大学を選ぶ――学校の思想と同じ向きで考えると、本人の納得度が高い選択になります。その上で実務的な要は、高2のクラス編成です。難関国公立志望のクラスで学ぶ準備は、高1までの英数の仕上がりでほぼ決まります。中3の高校課程入りでつまずきを残さないこと、高1で全国基準の現在地を確かめること。この2点を押さえれば、高2以降は学校の志望別学習に乗って伸ばしていけます。

「今は​塾を​急が​ない」と​いう​選択も、​正直に​お伝えします

サレジオ学院は、きめ細かい学習指導と臨機応変な講習・補習で、学校側の支援が厚い学校です。週ごとの復習が回っていて、英語の語彙と数学の基礎に借金がないなら、通塾を急ぐことはありません。塾の出番は、ニュートレジャーの語彙負荷に定着が追いつかなくなったとき、中3の高校課程入りで数学の失速が見えたとき――学校の設計に乗り直す立て直しが必要になったときです。

サレジオ学院の​6年間を、​25歳に​つながる​学力に

サレジオ学院(神奈川県横浜市都筑区南山田3-43-1)は、遠い到達点から6年間を設計する、視野の長い学校です。その長い視野は、日々の定期テストや受験勉強と対立しません。むしろ「何のために学力をつけるのか」の答えを先に持てることが、この学校の生徒の強さになります。

リープエンジンは中高一貫校専門の塾として、サレジオ学院の授業設計(ニュートレジャーの英語・中3で高校課程に入る数学・高2からの志望別学習)を土台に「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」を具体的に設計します。サレジオ学院の6年間が、確かな学力とともに25歳の姿につながる時間になるよう、外部の力は崩れた箇所の立て直しにだけ、上手に使っていきましょう。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-08-05