早稲田大学高等学院中学部

早大学院中学部という立ち位置と、上石神井の6年間

早稲田大学高等学院中学部は、練馬区上石神井にある男子の中高一貫校です。上石神井駅から徒歩7分の場所にあり、中学部から高等学院を経て早稲田大学へ進む道のりを、一続きの時間として過ごします。ここでまず押さえておきたいのは、この学校が早稲田大学の「直属の付属校」だという点です。系列のなかには系属校もありますが、高等学院と中学部は、早稲田大学が直接設置する付属校です。

もうひとつ、名前が似ているために混同されやすいのですが、国分寺の早稲田実業(系属・共学)や、新宿区の早稲田中学・高等学校(系属の進学校)とは別の学校です。中学部は、練馬・上石神井にある男子校で、大学が直接設置する付属校——この区別だけは、最初にはっきりさせておくと安心です。

規模の小ささも特色のひとつです。中学部は1クラス30名を4クラス、1学年およそ120名という少人数で、3学年を合わせても約362名。この落ち着いた規模のなかで、「学びの自由」という言葉のもと、未知への探究心と挑戦し続ける気概を育てることを掲げています。3学期制で、平日は50分×6時限、8時30分の登校で17時下校、土曜日も50分×4時限の通常授業があります。授業の密度がしっかりある学校だと考えておくとよいでしょう。

そして、この学校のいちばんの構造上の特徴が、卒業後は原則として早稲田大学へ進むという点です。だからこそ、6年間の学びの重心も、外部の入試を突破することよりも、日々の理解を積み上げて評定を崩さないことのほうに置かれます。この起点が、以下すべての土台になります。

早大学院中学部の数学と、発展的な内容に食らいつく土台づくり

中学部の教育課程は、1クラス30名という少人数編成のもとで、主体的に考える力や学びの姿勢を養いながら、各教科とも発展的な内容にふみこんでいく設計です。数学もその例外ではなく、数理的に考察する力や態度を育てることを掲げています。単に公式を当てはめて答えを出すのではなく、「なぜそうなるのか」を考えさせる場面が多いぶん、表面をなぞるだけの勉強では手応えが薄くなりやすい科目です。

進度の面でも油断はできません。中学部では中3の終わりごろに、英語・数学・国語のいずれも高1内容に入ります。「付属校だから進度はゆるやか」という思い込みでいると、気づけば発展的な内容まで進んでいた、ということが起こります。受験の切迫感が薄いぶん、家庭での復習・解き直しの習慣が崩れると、単元どうしのつながりが強い数学では、あとでまとめて足踏みしやすくなります。

数学でよくあるつまずき

  • 発展的な内容に踏み込むぶん、「答えは出せるが理由を説明できない」まま進み、応用でつまずく
  • 単元のつながりが強く、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて崩れやすい
  • 受験の切迫感が薄いため、定期試験の直前だけ詰め込む回し方になり、理解が定着しにくい

リープエンジンでのサポート(数学)

  • 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
  • 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
  • 発展的な問いに詰まりやすい時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で理由から説明できる状態まで補強する

早大学院中学部の英語・言語教育と、第二外国語まで見据えた伸ばし方

英語は、バランスのとれたコミュニケーション能力を育てることを掲げています。国語でも多様な文章を扱い、幅広い知識の習得と、深く正確に文意を理解する力を養う——言葉を軸にした学びに厚みのある学校です。英語も中3の終わりには高1内容に入り、およそ1年ぶんの先取りで進みます。「使える英語」を重ねられるのは強みですが、定期試験では文法・読解・小テストの積み上げが評定に直結するため、ふだんの回し方が成績を左右します。

この学校で特徴的なのは、言語の学びが英語の先まで見据えられている点です。中学部では、中3で高校の第二外国語につなぐ準備として、各国の基礎的な言語と、その歴史・文化を学びます。そして高等学院に上がると、ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語から一つを選び、3年間かけて第二外国語を学びます。言葉を通して世界を広げる設計になっているぶん、英語という土台がぐらつくと、その先の学びまで不安定になりやすい——という見方をしておくとよいでしょう。

英語でよくあるつまずき

  • 「使える英語」に慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で取りこぼす
  • 先取りで進むため、中3の終盤に高校内容へ移るタイミングで、範囲のつかみ方につまずく
  • 高等学院で第二外国語が加わると学びの幅が広がり、英語のリズムが不安定になりやすい

リープエンジンでのサポート(英語)

  • 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
  • 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
  • 言語の学びが広がる時期でも、英語の土台が崩れないよう、語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理する

定期テストと、6年間を見通した学習設計

早大学院中学部は3学期制で、平日は50分×6時限、土曜日も50分×4時限の通常授業があり、授業の量そのものがしっかりある学校です。各教科とも発展的な内容にふみこむ課程のなかで、中3の終わりには主要教科が高1内容に入っていきます。学びの密度が高いぶん、時間の使い方の設計が、そのまま成績を左右します。

とくに大切なのは、定期試験の評定を安定させることです。この学校は原則として早稲田大学へ進む付属校なので、外部の入試を突破するための学力よりも、在学中の学業成績——つまり評定こそが、卒業後にどの学部へ進むかという「在学中の勝負どころ」に効いてきます。ここが、6年間を見通すうえでの起点になります。

定期テスト2週間前からの進め方(一例)

  • 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
  • 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
  • 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする

学びの幅のなかで、家庭学習を回す

海外研修や宿泊研修、活発な部活動、豊富な蔵書の図書館——早大学院中学部は、学びと経験の幅が広い学校です。こうした環境では、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなります。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、学校行事や部活を圧迫せずに現実的です。授業の密度が高い学校ほど、この「引き算の設計」が効いてきます。

早大学院中学部の進路設計——在学中の進路の組み立て

これは、早大学院中学部にお子さんが通われている(これから通われる)ご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。

進路の出方——早稲田大学への進学を軸に進む

早大学院中学部は、卒業後は原則として早稲田大学へ進む付属校です。直近の年度の例では、高等学院全体の卒業生およそ497名のうち、95%を超える約479名が早稲田大学へ進んでいます。政治経済・法・文化構想・文・教育・商・基幹理工・創造理工・先進理工・社会科学・人間科学・スポーツ科学・国際教養——各学部への道が、系列大学への推薦という形で開かれています。ごく一部に、日本医科大などへの指定校推薦を通じた医学系の進路もありますが、それはあくまで例外的な道です。

ここで発想を切り替えておきたいのは、外部の大学入試を突破することが在学中の勝負どころではない、という点です。この学校では、どの学部に進むかという学部選択が、実質の受験に当たります。そして、その学部選択を左右するのが、6年間を通して積み上げてきた評定です。つまり、在学中にやっておくべきことは、他校の受験生とは向きが違います。

もうひとつ知っておきたいのは、どの学部にどれだけ進めるかという受け入れの人数や基準は、年度によって変わるということです。「今の内訳がずっと続く」と単純化せず、最新の内容は学校配布資料や説明会、面談でご確認ください。数字の細かい内訳そのものよりも、「学部選択が在学中の実質の受験である」という構造を押さえておくのが大切です。

だから、こう設計します

進路の組み立ては、「どの学部に進みたいか」から逆算して考えていきます。希望する学部が見えているなら、その道に届く評定を6年かけて崩さない設計が本線になります。日々の授業の理解を確実にし、定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、苦手単元をスポットで埋めれば十分です。

まだ学部の希望が定まっていない場合も、あわてる必要はありません。むしろ評定を安定させておくことが、あとで希望が具体化したときに、選べる幅をいちばん広く保つことにつながります。理系に進みたくなったとき、国際系に惹かれたとき——どの方向にも動けるだけの学業成績を、6年かけて土台として持っておく。それが、この学校で最も現実的な備え方です。

そして、中1・中2のうちから塾を急いで足す必要は、多くのご家庭でありません。学校の授業についていけていれば、まずはそこを軸に回すのが自然です。どの学部を軸に置くか、どこで手を借りるかは、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていけば十分です。リープエンジンは、その見極めを、ご家庭のペースに合わせていっしょに整理していきます。

早大学院中学部の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に

早大学院中学部は、「学びの自由」という言葉のもと、発展的な内容にふみこむ学びを、1学年120名という落ち着いた規模のなかで6年かけて積み上げられる一貫校です。そのうえで、原則として早稲田大学へ進むという、進路の見通しがはっきりした環境でもあります。だからこそ大切なのは、その自由を活かしつつ、在学中の学部選択に効いてくる「学びの軸」を、早い段階で整えておくこと。その軸の中心にあるのが、日々の理解と、定期試験で崩さない評定です。

リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、早大学院中学部の学習設計(発展的な内容にふみこむ課程/中3から高校につなぐ言語の学び/高等学院での第二外国語や卒業研究といった幅広い学び)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-07-18