早稲田大学系属早稲田実業学校中等部・高等部

早稲田実業という立ち位置と、国分寺の6年間

早稲田大学系属早稲田実業学校中等部・高等部は、国分寺市本町にある共学の中高一貫校です。国分寺駅から徒歩7分、1学年およそ220名という規模で、中等部から高等部まで6年間をひとつづきに過ごします。校是に「去華就実(きょかしゅうじつ)」、校訓に「三敬主義(さんけいしゅぎ)」を掲げ、華やかさより実を取る、地に足のついた校風が知られています。

まず押さえておきたいのは、早稲田実業が早稲田大学の「系属校」であるという立ち位置です。ここは、新宿区にある早稲田中学校・高等学校(早稲田中高)とも、練馬区にある早稲田大学高等学院(早大学院)とも別の学校で、しばしば混同されますが、それぞれ成り立ちも進路の出方も異なります。早稲田実業は、併設の高等部へおよそ97%が進み、そのまま6年間をこの環境で過ごす生徒が大半です。

もうひとつの特徴が、構成のグラデーションです。併設の早稲田実業学校初等部から上がってくる内進生が全体のおよそ半数を占め、中等部から入る生徒と混ざり合って学年ができています。高等部ではさらに高校から入学する生徒も加わり、高1から混合クラスで学びます。育ってきた環境の違う生徒が同じ教室で6年(あるいは12年)を過ごす——この混ざり合いのなかで、日々の理解と評定を崩さない「学びの軸」を持っておくことが、後々の進路の幅にそのまま効いてきます。

早稲田実業の数学と、理解を積み残さない土台づくり

基礎を厚く積む課程だからこそ、理解の質が評定に出る

早稲田実業の中等部は、主要5教科に多くの時間をあて、基礎の充実を重んじる課程を組んでいます。発表や協働学習の機会が多く、1人1台のタブレット端末を授業でも自宅学習でも使います。数学は、猛烈な先取りで飛ばしていく設計というより、一つひとつの単元を確実に積み上げていく設計です。

ただし、進みがゆるやかに感じられても、中3の終わりごろには英・数・国とも高1の内容に入り、およそ1年ぶんの先取りに乗っています。数学は単元どうしのつながりが強い科目なので、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて足踏みしやすい。「基礎を大切にする」課程は、裏を返せば、理解の質がそのまま定期試験の評定に表れやすいということでもあります。

数学でよくあるつまずき

  • 単元のつながりが強いぶん、前の範囲が曖昧なまま進むと、後で一気に崩れる
  • 進度がゆるやかだと思い込んでいると、中3終わりごろの高1内容への接続で急に難しく感じる
  • 部活や行事が忙しく、家庭での復習・解き直しの習慣が後回しになりやすい

リープエンジンでのサポート(数学)

  • 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
  • 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
  • 崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで補強する

早稲田実業の英語教育と、6年間での伸ばし方

中2からの習熟度別と、チームティーチングのなかで

早稲田実業の英語は、中2から習熟度別の授業になり、中3ではネイティブスピーカーと日本人教員によるチームティーチングが取り入れられています。使いながら身につける英語の機会が多く、話す・聞くの経験を積みやすいのが強みです。英語も中3の終わりには高1内容に入り、およそ1年ぶんの先取りで進みます。

一方で、定期試験の評定は、文法・読解・小テストの積み上げで決まります。会話やアウトプットに慣れていても、文法・構文の精度が甘いと、試験では取りこぼしやすい。習熟度別だからこそ、自分の帯のなかで範囲をどうつかみ、どこから手をつけるかという、ふだんの回し方が成績を左右します。

英語でよくあるつまずき

  • 話す・聞くには慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で点を落とす
  • 習熟度別のクラスのなかで、範囲のつかみ方や優先順位づけに、取り組み方の差が出やすい
  • 小テストや提出物の積み重ねが評定に効くのに、その回し方が我流のまま崩れる

リープエンジンでのサポート(英語)

  • 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
  • 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
  • 語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理し、積み残しを翌月に持ち越さない

定期テストと、6年間を見通した学習設計

早稲田実業だからこそ、評定と校内の学力試験が土台になる

早稲田実業は2学期制で、平日は50分×6時限(水曜は4時限)、8時30分登校、土曜も50分×4時限の通常授業があります。学校で過ごす時間が長く、部活の加入率も中高とも9割を超える——学びと経験の幅が広いぶん、家庭での時間の使い方の設計が、そのまま成績に効いてきます。

そして早稲田実業では、定期試験で積み上げる評定が、後の進路設計の土台になります。高等部で早稲田大学への推薦資格を得るとき、その判定は高校3年間の成績や校内の学力試験などを含めて行われます。中等部・高等部を通じて評定を安定させておくことが、そのまま将来の選択肢の幅に関わってくる——ここが、6年間を見通すうえでの起点です。

定期テスト2週間前からの進め方(一例)

  • 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
  • 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
  • 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする

学びの幅のなかで、家庭学習を回す

部活・行事・探究(中1のボランティア、中2の雑誌作り、中3の卒業研究)や海外研修など、経験の幅が広い学校では、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなります。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、行事や部活を圧迫せずに現実的です。

早稲田実業の進路設計——在学中の進路の組み立て

これは、早稲田実業にお子さんが通われている(これから通われる)ご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。

進路の出方——早稲田大学への推薦を軸に進む

早稲田実業では、卒業生の多くが4年制大学へ進み、そのなかで早稲田大学への推薦で進学する生徒が9割半ばを占めます。政治経済・法・文・文化構想・教育・商・基幹理工・先進理工・創造理工・社会科学・人間科学・スポーツ科学・国際教養といった各学部が進学先になります。医学系など、他大学へ進む生徒もわずかにいますが、進路の中心は早稲田大学への推薦にあると考えて差し支えありません。

ここで知っておきたいのは、推薦資格の得られ方です。早稲田大学への推薦資格は、高校3年間の成績、校内の学力試験、人物評価などをもとに、総合的な判定を経て得るものとされています。つまり、一発の入試ではなく、高等部での3年間を通じた積み上げが判定の土台になる、という構造です。さらに、どの学部を希望するかによって、在学中の「頑張りどころ」の重みは変わってきます。人気の集まる学部を志望するなら、日々の評定を早い段階から高い位置で安定させておくことが、そのまま選択肢の広さにつながります。

こうした推薦の基準や、学部ごとの枠の扱いは、年度によって変わります。最新の内容は、学校配布資料や説明会、面談で確認するのが確実です。数字の内訳を追いかけるより、「評定と校内の学力試験の積み上げが、学部選択の自由度を決める」という構造を、早めに家族で共有しておくことをおすすめします。

だから、こう設計します

進路の本線は、はっきりしています。日々の授業の理解を確実にし、定期試験の評定を6年(少なくとも高等部の3年)かけて崩さないこと。これが、早稲田大学への推薦を軸にした在学中の設計の中心です。

そのうえで、どの学部に行きたいかで、力の入れどころは少しずつ変わります。志望が固まっていなくても構いません。中1・中2のうちから学部を決め切る必要はなく、まずは評定を安定させておけば、後から選択肢を広く残せます。学校の授業についていけていれば、塾を急いで足す必要はないご家庭も多いです。定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、苦手単元をスポットで埋めれば十分——というのが、現実的な向き合い方です。

リープエンジンは、その見極めを、ご家庭のペースに合わせていっしょに整理していきます。どの学部を軸に置くか、どの科目をどこまで仕上げておくかを、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていければ十分です。

早稲田実業の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に

早稲田実業は、「去華就実」の校風のもと、基礎を厚く積む学びと、部活・探究・海外研修といった幅広い経験を、6年かけて重ねられる一貫校です。そのうえで、早稲田大学への推薦を軸にした、見通しの立てやすい進路環境でもあります。だからこそ大切なのは、その環境を活かしつつ、学部選択にまで届く「学びの軸」を早い段階で整えておくこと。その軸の中心にあるのが、日々の理解と、定期試験で崩さない評定です。

リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、早稲田実業の学習設計(基礎を厚く積む課程/中2からの習熟度別とチームティーチングの英語/中3終わりの高1内容への接続/評定と校内の学力試験が推薦の土台になる構造)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。

初等部に通うお子さんについては、小学5年生から通塾いただけます。小学校の学習を支えつつ、中等部からの評定の土台になる英語・数学を小5・小6のうちに仕込んでおく、中学準備のためのプログラムです。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-07-30