やわらかい脳みそで勉強に取り組もう!

陽が落ちた後の寒さが本格的になってきましたね。塾生のみなさんはそれぞれのペースで日々の勉強に取り組んでいるようで、頼もしい限りです。
高3生は知識詰め込みの最終段階に入って脳みそがはち切れそうになっているように感じているかもしれませんが、まだまだ柔軟で若い脳です。安心してどんどん詰め込んでください。

一方、中学生のみなさんは、まだシワが少なくつんつるてんなだけに知識や勉強法をぐんぐんと吸い込むスポンジのような脳みそを持っています。今は、先生の教えや勉強法アドバイスを片っぱしからすべて自分のものにしていきましょう。
勉強がうまく進むプロセスを早いうちに身につけておけば、この先立ち向かわなければならないレベルの高い問題にもすんなり対処できるようになりますよ。
最初は大変かもしれませんが、ここを超えれば先が楽しいものになってきます。勉強を楽しむことができれば、成績も自然と上がっていくはずです。
「勉強を楽しむ」にはコツがいります。先生が伝授するそのコツを、がんばって学んでくださいね。

さて、高3生のみなさん。各大学では学祭シーズンがそろそろ終わりを告げ、今後は静かに2013年度の新入生受け入れの準備へと入っていきます。
センター試験の出願は1ヶ月前から始まっていますが、大学でも入学願書の受付を開始する所が増えてきましたね。
期限を守れば、願書の提出が遅かったからといって試験に不利になることはありませんが、いらぬ焦りを生まぬよう志望校の入試スケジュールは前もって確認しておきましょう。

開拓すべき未知の分野はどのくらいある?<TED動画紹介>

少し前になりますが、今年のノーベル賞では山中伸弥京都大学教授の医学・生理学賞受賞が大きな話題になりましたね。“万能細胞”とも呼ばれるiPS細胞の研究が広く世に知られることとなり、医学の驚くべき進歩に仰天した人も多かったことでしょう。

我々人類の研究の対象は地球上、そして宇宙空間にまで広がり、日々年々、さまざまな成果があがってきています。開拓すべき分野はもうあまり残っていないのではないか?とまで錯覚してしまいそうになりますね。
でも、そんなことはありません。世の中は未知だらけ。宇宙空間どころか、実は自分の体内にも未知の生き物が沢山住んでいる。と聞いたら驚きますか?

本日ご紹介するTED動画は、人間の体内から宇宙まで、あらゆるところに存在する「ダークマター=生物学的暗黒物質」についてのお話です。

ネイサン・ウルフ「探検すべきものに何が残っているのか?」

体調管理の秋

気温が下がってきましたね。
ここお台場は、海に近く風通しがよいため都心に比べて寒くなるのが早いような気がします。
塾生のみなさんは、風対策・寒さ対策をしっかりして通ってきてください。

また最近は、電車内でも咳をしている人を多く見かけるようになりました。
ウィルス性の肺炎も流行ってきているので、手洗い・うがいの習慣を徹底しましょう。
自分の体調が悪いとき、それを他人にうつさないようにマスクをする心がけも大切です。

ウィルスにつけこまれない体調を維持するには、規則正しい生活と食習慣が一番です。
受験生の皆さんは年明けにむけて気持に焦りが生まれてきているかもしれませんが、今無理をしてあとあと体調を崩しては、ロスが大きくなってしまいます。疲労がたまりすぎないように、時には息抜きをしながらじっくり受験勉強に取り組みましょう。時間はまだたっぷりあります。

高2生以下は、変わらず勉強と志望校選びにいそしんでください。今は学祭シーズンまっさかり。回ってみて、通ってみたいなーと思う大学は見つかりましたか?
「志望校を知る」機会に参加することを怠けてしまい、受験勉強に専念しなければならない高3半ば以降になって「自分はこの大学の何に惹かれて目指しているんだっけ?」とふと立ち止まってしまう生徒さんをたまに見かけます。そうなってくると、勉強のモチベーションもぐらついてしまいますね。志望大学での学生生活を深くイメージできている生徒さんほど、迷いなく勉強に取り組めています。いろんな大学と直接触れ合ってみることができるのは、高2までの時期です。チャンスを無駄にせず、この秋を過ごしてください。

世界を変えたいと思っている人へ<TED動画紹介>

みなさんが今、青春時代のやわらかい頭を使って一生懸命勉強に励んでいる究極の目標は、「大学受験のため」ではありませんよね。今おこなっている努力は、将来自分ならではの技術や知識、アイデアによって世界に貢献するためのものです。
さて、ここで浮かんでくるのが、「自分ならではの技術やアイデアって?」という疑問です。
現時点でもうそれを見つけている人は幸いですが、そうでない人のほうがずっと多いはず。ただ、自分の道を見つけるための時間はたっぷりありますので焦る必要はありません。

漠然と「世界の役に立ちたい」「世界を変えたい」と思っていても、その道筋は様々。いったいどの道を選べばいいのか、出発点で頭を抱えてしまっている人が多いと思います。でもそれはもしかしたら、「人の命を救うには医療」「社会を変えるなら政治」と、いささか杓子定規で考えすぎているのかもしれません。「ひとつの道を選んだら人生が決まってしまう」と、歩き始める前の段階で気後れしてしまっているのかもしれません。
実際、世界へとつながる道はとても広く、様々に交差し、思わぬ発展をとげるものです。医療だけが人の命を救うのではないし、政治家だけが社会を動かしているのでも勿論ありません。

今回ご紹介するTED動画は、「アートで世界を変える」という活動をしている青年の記録です。アートなど所詮娯楽であり、それを楽しむ人のためにのみ存在する、という考えもあるでしょうが、それはそう考える人にとっての「アート」であるというだけの話。表現者の思い、アイデア、そして技術の活用の仕方によって、芸術はときに親や教師、政治家や軍隊の力の及ばないところで人々を変え、ゆくゆくは世界を変えていく可能性を持っています。(ただし芸術家が陥りがちな「自己満足」では、世界を変えることなど到底できませんが)
半匿名で活動するフランスのストリート・アーティスト、“JR”は、カメラと紙を使ってどのような活動で世界を変えようとしているのか。
彼の活動を見て、「自分はどんな分野で世界とつながりたいのか?」を考えてみるのもよいかもしれませんね。

「JRのTED Prize受賞スピーチ・アートを通して世界をひっくり返す」

集中力の秋

10月ですね。
まだ気温の高い日もありますが、10月ともなればさすがに残暑気分とはおさらばしなくてはなりません。

高3生のみなさん、“受験”の2文字がにわかに両肩にのしかかってきていませんか?
センター試験まで3カ月と少し、それが終われば本試験はすぐです。
これからの数カ月は、きっと想像以上に短いですよ。
 

……少しおどかしてみました。
実は、受験生にとっていちばん「濃い」学習ができるのがこれからの時期です。
受験まで近すぎるわけではなく、せっかく覚えた内容を忘れてしまうほど遠いわけでもない。これからの時期、いかに集中して勉強に取り組むかで、受験結果は大きく変わってきます。
言い方を変えれば、これまで志望校の安全圏内にいた人でも今後他の人に抜かれる可能性があるし、これまでの学習進度に反省がある人にも挽回のチャンスが大アリだということです。

今の時期の重要性をかみしめながら、培ってきた集中力をフルに発揮して、各々「今やるべきこと」に取り組みましょう。