香蘭女学校中等科・高等科

香蘭女学校という立ち位置と、旗の台の6年間

香蘭女学校中等科・高等科は、品川区旗の台にある女子の中高一貫校です。最寄りの旗の台駅から徒歩4分という通いやすい立地に、1学年およそ175名という落ち着いた規模で、中等科から高等科まで6年間をひとつづきに過ごします。明治21年の創立以来つづくミッション系の女学校で、立教大学や聖路加国際大学と同じ日本聖公会に属しています。「来たりて学べ、出でて仕えよ」という言葉に表れる土壌のなかで、学びと人格の両方を育てていく学校です。

まず押さえておきたいのは、香蘭女学校が立教大学の系属校である、という関係です。系列の大学への推薦という道が開かれている一方で、進学先がそこ一本に決まっているわけではありません。併設の高等科へはおよそ98%が進み、その多くが6年間をこの環境で過ごします。高等科では各自の進路に応じた指導が展開され、立教大学への推薦進学だけでなく、他大学の受験にも対応できるカリキュラムが組まれています。

つまり、香蘭女学校に通うこと自体が、卒業後の道を一本に決めてしまうわけではありません。系列大学への推薦という太い本線がありながら、他大学の受験にも開かれている——この「両方が見えている」ことが、香蘭女学校の立ち位置です。だからこそ、どちらの道に進むにしても効いてくるのが、日々の理解と、定期試験の評定を6年かけて崩さない「学びの軸」を持っておくことです。礼法や週1時間の聖書、探究の授業といった香蘭ならではの学びで6年間が豊かになるぶん、勉強の芯だけは早めに通しておきたい、というのがこのページでお伝えしたいことです。

香蘭女学校の数学と、学習習慣を軸にした土台づくり

中等科でつくる「基礎学力」と「学習習慣」が、そのまま先につながる

香蘭女学校の中等科は、基礎学力の養成と学習習慣の確立をめざす、と掲げています。これは数学という科目ととても相性のよい方針です。数学は単元どうしのつながりが強く、一つの範囲が曖昧なまま進むと、その先の理解にまで影を落としやすい科目だからです。中等科のうちに「毎日机に向かって、分からないところを分からないままにしない」習慣が身についているかどうかが、高等科に入ってからの伸びを大きく左右します。

見落としがちなのは、進度そのものは決してゆるやかではない、という点です。香蘭女学校では中3の終わりごろに、英語・数学・国語とも高1の内容に入ります。およそ1年ぶんの先取りで進むわけです。受験の切迫感がまだ薄い時期に、思っていたより先まで進んでいる——ということが起こりやすいので、「まだ余裕がある」という感覚のまま復習の習慣が崩れると、あとでまとめて足踏みしやすくなります。

数学でよくあるつまずき

  • 単元どうしのつながりが強いぶん、前の範囲が曖昧なまま進むと、後の単元でまとめて足踏みしやすい
  • 受験の切迫感が薄い中等科のうちは、家庭での復習・解き直しの習慣が崩れやすい
  • 中3の終わりごろには高1内容に入るため、進度がゆるやかだと思い込んでいると、思わぬ範囲まで進んでいることがある

リープエンジンでのサポート(数学)

  • 学校の進度に合わせ、「次の定期試験で評定につながる範囲」を優先して仕上げる
  • 例題→類題→まとめの型で「分かったつもり」を残さず、次の単元で崩れない土台を作る
  • 崩しそうな時期だけ、完全1対1のアベセ(ABC)で苦手単元をスポットで補強する

香蘭女学校の英語教育と、4技能をバランスよく伸ばす設計

少人数と多彩な形態で、4技能5領域をバランスよく育てる

香蘭女学校は英語を重視する学校です。中1から高3まで少人数授業を基本に、外国人教師による指導、日本人教師との組み合わせによる指導、オンラインでのスピーキングなど、多彩な形態で「読む・聞く・話す・書く」の4技能5領域をバランスよく育てる設計になっています。社会や理科でも校外での活動を取り入れ、実際に見て検証して考える力を養うなど、体験を通じて学ぶ校風が英語にも通じています。

「使える英語」を重ねられるのは大きな強みですが、定期試験では話す・聞くの力そのものよりも、文法・読解・小テストの積み上げが評定に直結します。アウトプットには慣れていても、文法や構文の精度が甘いと定期試験で取りこぼす、というのは香蘭に限らず英語に力を入れる学校で起きやすいことです。英語も中3の終わりには高1内容に入るため、ふだんの回し方が成績をそのまま左右します。話せることと、書けて解けることを、両方そろえていく設計が大切になります。

英語でよくあるつまずき

  • 会話やアウトプットには慣れても、文法・構文の精度が甘く、定期試験で取りこぼす
  • 少人数で丁寧に見てもらえるぶん、範囲のつかみ方や優先順位づけが、ふだんの取り組み方で差がつきやすい
  • 先取りで進むため、直前にまとめて復習しようとすると範囲が広く、間に合わなくなりやすい

リープエンジンでのサポート(英語)

  • 本文を「音読→構文→要約」で芯を作り、「話せる」を「書ける・解ける」につなげる
  • 学校の進度に合わせて定期試験範囲を整理し、評定を取り切る設計に落とす
  • 一般受験も見据え、語彙・文法・構文の優先順位を月ごとに整理する

定期テストと、6年間を見通した学習設計

香蘭女学校だからこそ、定期試験の評定が効いてくる

香蘭女学校は3学期制で、平日は50分×6時限、土曜も50分×4時限の通常授業があります。8時10分登校で、探究や礼法、週1時間の聖書といった香蘭ならではの学びも時間割に組み込まれ、1人1台のタブレットも使いながら6年間を積み上げていきます。学びと経験の幅が広いぶん、時間の使い方の設計がそのまま成績を左右します。

とくに大切なのは、定期試験の評定を安定させることです。学業成績は、立教大学への推薦進学を考えるときにも、他大学を一般受験で目指すときにも、選択肢の幅に関わってきます。どちらの道を選ぶにしても、評定という土台は共通して効いてくる——ここが、6年間を見通すうえでの起点になります。系列大学への推薦が本線として太いぶん、香蘭では「日々の評定こそが将来の選択肢そのもの」という意識が、より早い段階から効いてきます。

定期テスト2週間前からの進め方(一例)

  • 数学:試験範囲を例題→基本→応用の順で、2週間前までに一周しておく
  • 英語:本文理解を先に固め、文法・小テスト範囲を「満点設計」で仕上げる
  • 全科目共通:提出物も含め、「いつ・何を出すか」を一覧化して抜け漏れをゼロにする

学びの幅のなかで、家庭学習を回す

英語の多彩な授業、探究や聖書、イギリス研修やカナダ留学といった海外プログラム、中高一緒に活動する約30の部活動——香蘭は学びと経験の幅がとても広い学校です。こうした環境では、塾を「足し算」で増やすと家庭学習が回らなくなります。手が足りないところだけ通常授業(少人数のクラス授業)で確実にし、定期試験前にだけアベセ(ABC)で集中的に補強する——という配分のほうが、学校行事や部活を圧迫せずに現実的です。

香蘭女学校の進路設計——在学中の進路の組み立て

これは、香蘭女学校にお子さんが通われている(これから通われる)ご家庭に向けた、在学中の進路設計の話です。

進路の出方——系列大学への推薦と一般受験が、両方走る

香蘭女学校では、卒業生のうち4年制大学へ進む生徒がおよそ97%を占めます。関係校である立教大学と聖路加国際大学への推薦入学制度があり、なかでも立教大学への推薦での進学が6割強と、本線としてはっきり太いのが香蘭の特徴です。法・文・経済・社会・観光・経営・現代心理・異文化コミュニケーションといった各学部へ、推薦の道が開かれています。聖路加国際大学(看護)への推薦もあり、医療や看護に関心のある生徒の受け皿にもなっています。一方で、他大学へ進む生徒も一定数いて、高等科では各自の進路に応じた指導のもと、他大学の受験にも対応できるカリキュラムが組まれています。

もうひとつ知っておきたいのは、数字の内訳そのものよりも、「立教大学への推薦という太い本線と、他大学受験という道が、どちらも走っている」という構造のほうを押さえておくことです。推薦の基準や制度の詳細は年度によって変わります。最新の内容は、学校配布資料や説明会、面談でご確認いただくのが確実です。

だから、こう設計します

進路の組み立ては、立教大学への推薦を本線に置きつつ、他大学受験という道も閉じずに、両方を見据えながら考えていきます。

推薦を本線に置くなら、まず大切なのは在学中の学業成績を安定させることです。系列大学への推薦は、日々の授業の理解と、定期試験で崩さない評定という土台の上に成り立ちます。特別なことをするというより、香蘭が中等科から重んじている「基礎学力と学習習慣」を6年かけて崩さないことが、そのまま本線を支えます。定期試験で大きく崩しそうな時期だけ、苦手単元をスポットで埋めれば十分です。

他大学の受験が視野に入る場合は、受験に向けた学力を積みつつ、推薦を支える評定も保っておく——という、両方を見据えた組み立てが現実的です。香蘭の高等科は他大学受験にも対応できるよう課程が組まれているので、その土台を活かしながら、どこに軸足を置くかを段階的に決めていけます。

いずれにせよ、中1・中2のうちから方向を1本に決め切る必要はありません。学校の授業についていけていれば、塾を急いで足す必要はないご家庭も多いです。立教大学への推薦と他大学受験のどちらに軸足を置くかは、定期試験の手応えと評定の付き方を見ながら、面談で少しずつ決めていけば十分です。リープエンジンは、その見極めを、ご家庭のペースに合わせていっしょに整理していきます。

香蘭女学校の6年間を、進路にも学びにもつながる時間に

香蘭女学校は、ミッション系の落ち着いた土壌のなかで、英語を軸にした4技能の学びや探究を、6年かけて積み上げられる一貫校です。そのうえで、立教大学への推薦という太い本線と、他大学の受験という道の、両方が開かれた環境でもあります。だからこそ大切なのは、その広がりを活かしつつ、推薦の学部選択にも他大学受験にも対応できる「学びの軸」を、早い段階で整えておくこと。その軸の中心にあるのが、中等科から香蘭が重んじてきた基礎学力と学習習慣、そして定期試験で崩さない評定です。

リープエンジンでは、中高一貫校専門塾として、香蘭女学校の学習設計(中等科での基礎学力と学習習慣づくり/少人数と多彩な形態で育てる英語/中3終わりに高1内容へ入る先取りの進度/探究や海外研修といった幅広い学び)を踏まえ、「いつ・何を・どのレベルまで仕上げるか」をご家庭と一緒に設計し、必要なところだけ外部の力も賢く使えるよう伴走します。

文責:リープエンジン編集部 ・ 最終更新 2026-07-18